関ノ入左岸の尾根・スカリ山・飛脚道(奥武蔵)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２０年１２月３日(木)曇

高麗駅0914…登山口0930…1025道間違い(1)1034…1042標高点峰1046
(108)     16 (106)    55     (295～300)    08      (･345)

…1049道間違い(2)1053…主稜出合1106…北向地蔵1132…観音ヶ岳1106
03     (345～340)    13   (365)    26  (･377)    14   (330)

…1152スカリ山1216…エビガ坂1229…ユガテ1245…1305橋本山1320
06   (△434.9)    13   (375)    16  (292)   20    (･321)

…吾那神社下1350…1355東吾野駅
30     (131)    05       (131)

　　　　　　　                 体力度Ａ+ 神経度Ａ+ (歩行合計約４時間10分)
　　　　　　　　　　　　　　　【GPS記録】距離10.6km
◇５万図　川越
□筆者参考文献 「埼玉県の山」(2016 打田鍈一)

　地理院地図を眺めて、近場で筆者未踏のお手軽ルートを探すのですが、最近その宝庫の穴場に気が付きました。奥武蔵高原(丸山～日和田山)から西武線(R299)側に降りている支尾根群です。主稜沿いにはグリーンラインが通り、バイクや自動車でよく通りましたし、その尾根上も結構歩いているのですが、それらとR299を結ぶルートでは意外と支尾根を歩いていなかったのです。
　で、ググってみるとやはりそれらには送電線巡視路等の仕事道が通っていて、ハイカーにも歩かれているようです。先日、日和田山からの下りに使った駒高尾根の西の尾根は黒尾根と呼ばれているようですが、今回はその上部で西に分岐する関ノ入右岸の尾根を登りに選定。下りを黒尾根にすると目指す頂は物見山となりますが、物見山は何回か行っていますし、さほど面白い場所でもないので却下。それより西のスカリ山は登った記憶がない(94.09.11に北向地蔵～ユガテ間を歩いた記録があるがその時は巻いたようだ)のでそこを目指す頂とし、下りは、これも通った記憶がない飛脚道(「埼玉県の山」に記載)を使うことにしました。

　高麗駅からR299に出て西へ。関ノ入左岸の尾根末端の登山口には階段があり判り易いです。初めは痩せ尾根ですが、すぐに広がってしまい、道はその右側沿いとなります。このままでは沢沿いへ行ってしまう懸念を感じたので尾根線上近くを歩いて行くと祠がありました。祠の背後を探しましたがはっきりとした道はなし。どうやら、右手の道も沢へ行く事はなさそうなので、そちらを歩く事にしました。
　やがて、その道も尾根線付近を行くようになり一安心。235.8m三角点峰、283m標高点峰と登って行くと、345m標高点峰の手前で右へ巻き始めます。で結局その東の300m圏平坦ピーク付近に行ってしまいました。その付近で、345m峰への登り道は発見できなかったので、尾根線上まで戻り、尾根沿いに登りました。ここは藪っぽい急登ですが、アドレナリンだかエンドルフィンだかが分泌されたようで、意外に足が捗りました。何もない345m峰で小休止。
　その先、道は明瞭になりますが送電鉄塔の下がブッシュで前途不明。左に赤テープを見つけ、そちらに下ってトラバース気味に少し進んでみましたが尾根に復する気配はなく、道自体不明瞭になりましたので鉄塔手前まで戻ります。で、結局正面突破でブッシュに突っ込みましたが、鉄塔の先は明瞭な尾根道でした(^^;。
　やがて、三差路となり、目的地の方向は左ですが黒尾根の道と合流したいので右へ行くと、すぐに合流出来ました。
　左へ進み主稜沿いの道に合流。地理院地図で破線表示の道なのにユズか何か販売所の敷地に車が止まっていてびっくり。まあ、実際は小径ではなく、道幅は2m以上はありそうでした。でも、この販売所、一般車は通らない細い未舗装道、ハイカーだけが相手で商売になるのでしょうか？。

　販売所。

　その先、道なりに406m標高点峰の左側を巻いて行けば舗装道路に突当ります。さっきの車はここから入ったのでしょうけど合流点の手前は車幅ぎりぎりに見えるかなり狭い切通しです。正面の小径へ入り、ひと山越えて下って行けば北向地蔵ですが、先客がいたのですぐ立ち去りました。
　そこからも、主稜線上の小径はありますが、ピークを越える毎に舗装道へ下る感じなので、ここは楽をしてそのまま舗装道を行きました。
　ピークの左側、右側、左側、と巻いて行くと右にスカリ山入口の指導標発見。ここへ入って登って行くと楽しい露岩の道。登り切った頂は北面の展望もあっていい感じですが、ここには「スカリ山」ではなく「観音ヶ岳」の表示。ひとつ東のピークでした。
　西へわずかに下って登れば本日の主目的ピーク、スカリ山です。ここも北面が好展望なので、北側のベンチに座ってそれを眺めながら弁当タイム。ただし、曇りのため景色は霞んでいます。飯能の天気予報ではこの時刻は晴れるはずだったのですが残念。平日なのに他の登山者がいて、南側のベンチで食事しているようなので、「景色の邪魔だからどけ」とか思っていそうな気がしてちょっと落ち着きません(^^;。

　スカリ山からの展望。

　西へ下り、エビガ坂の分岐を左折。主稜を離れ、支尾根沿いの道となります。舗装道を横切って下って行けば桃源郷・ユガテですが、標識やベンチのある場所には先客がいたのでスルー。
　その先、過去の登り下りでは西側の谷へ下る道を使っていましたが、基本的に谷沿いより尾根道を好む筆者がこのまま尾根を行く道にこれまで目を向けなかったのは不思議です。今回はその「飛脚道」へ。
　この道は明瞭なうえ、指導標完備でした。途中橋本山のベンチで一休み。ここからはブッシュ越しに天覚山～大高山が間近く望めます。

　橋本山山頂。

　その先、右・福徳寺方面への道を見送り、最後は吾那神社に下り着きます。その石段を下りればR299。東吾野駅は正面対岸ですが、橋は少し秩父側にあるので見た目より遠回りにならざるを得ません。

　吾那神社。

　スカリ山付近は露岩の道と好展望で期待以上にいい山でした。この日は曇天で展望は残念だったので好天時に再訪したいと思います。この日は朝は曇りで11時ごろから晴れの予報だったのですが、下山後、飯能駅での乗換時も曇りでしたから、山だから曇っていたのではなく天気の予報より回復が遅れたようです。やはり山行は朝から終日晴れの予報の日に限りたいです。

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