2020年12月18日(金)晴 武蔵横手駅0912…0958長尾根山1005…五常山1025…1057西大峰1105 (113) 42 (・273) 20(・305) 32 (397) …1138スカリ山1149…1218茶嶽山1224…林道阿諏訪線出合1313 33 (△434.9) 29 (・450) 49 (275) …1331西上武幹線227鉄塔1336…1355大平山1403…1422道探し1439…バス道出合1454 18 (325) 19 (△334.4) 19 (300〜270) 15 (152) …1508大谷木中央公会堂BS 14 (105) 体力度B- 神経度B (歩行合計約5時間25分) 【GPS記録】距離10.5km ◇5万図 川越前回、関ノ入左岸の尾根から登ったスカリ山が好展望だったのですが、曇りで視程が残念だったので、もう一度登る事にしました。今回は関ノ入右岸の尾根からスカリ山に登り、鎌北湖北岸の334.m三角点峰(ググったら「大平山」との事)の尾根へ足を伸ばすことにしました。鎌北湖周辺から鉄道駅(毛呂・東毛呂)へのバスは一日3便(日曜運休)しかないので、終バス後や長時間待つようなら毛呂駅まで歩く覚悟。 武蔵横手駅前からR299を少し高麗側へ行き、左折して五常の滝方面へ少し行くと左手に階段があるのでそこから山に入ります。すぐ墓地があり、登山口がわかり易く整備されていた理由が解りました。(関ノ入左岸の尾根の登山口付近も同様でした。)左手に見える廃屋が地理院地図の卍でしょうか。 まずは273m標高点峰を目指しますが、その手前で道は左から巻きそうな雰囲気。なので右手の踏み跡に入ってみましたが、トラバース気味に行くのみで登らず消失。登れそうなルートを求めて右往左往しながら藪斜面を這い上がりましたが、山頂直下の標高差僅か15m程に12分を要してしまいました(^^;。山頂への道は右(東)側から来ていましたから、やはり巻道を行かなかったのは正解でしたが、もっとトラバースを続けければまともな道に出合ったと思われます。「長尾根山 273m」の手書き表示板が同じ木に2枚付けられていました。少し休憩。 次の目標地点305m標高点峰(五常山)は何事もなく通過。左から別の尾根が近づいて来ますが、合流までは意外に間がありました。 その先、この尾根で最も顕著なピーク390m圏峰の手前の小径の交差点には、木に「沢山峠」と書かれた丸い金属板がくくり付けられていました。ここから一気に70m程の標高差を登れば山頂で、木に「西大峰(土山ノ峰)」の表示板がくくり付けられていました。地理院地図ではこの山の右に「土山」の地名注記がありますが、書体が異なるので山名ではなさそうです。休憩して菓子パンタイム。樹幹から奥武蔵高原の主稜がもう間近く見えます。 ジャンクションピーク(410m圏峰)は左から巻いて主稜沿いの舗装道路に合流。左に2分ほど行けばスカリ山の入口で、露岩交じりの小径を登って行けば観音ヶ岳を経て10分強でスカリ山の山頂です。北側のベンチに腰掛けて菓子パンタイム。 晴れているので前回よりは視程が利きますが、昨日まで寒かったところに幾分か暖気が入った日なので地表近くは霞んでいます。それでも、日光や上越国境らしきの白い峰々や筑波山がうっすら見えました。また、前回気に留めなかった武甲山〜大持山、武川岳、伊豆ヶ岳方面も良く見えました。 スカリ山山頂より武甲山〜大持山方面を望む。西側へ下ります。この辺り、車道は南へ大きく逸れているのでずっと小径歩きになります。エビガ坂でユガテ方面への分岐を見送り、本日の最高点、450m標高点峰(茶嶽山)で一休み。地図を見て今後の進路の確認を行います。この辺は、桂木観音方面へ行ったとき通った道です。 また一旦車道歩きとなり、鎌北湖方面への谷沿いの道を見送った先で小径に入ります。目指す尾根はこの坂を登り切った450m圏から東南東に分岐していますが、その手前にも並行する道が分岐しており、地理院地図の「鉱」の字の下(南)辺りで尾根に乗れそうなのでこちらに入りました。ここからは未知の領域です。 しばらく進むと尾根線がすぐ左に見えますが、鉱の字の南に来ても、尾根に向かう分岐は発見できず、その先から道は尾根を離れて行ってしまいます。仕方なく、樹間を適当に登って尾根線上に乗りました。尾根線付近もはっきりした踏み跡は見当たりませんがこの辺りは、下草・低木等の障害物はないので、適当に辿って行く事が出来ました。 しかし、地理院地図400m等高線辺りでは通行困難なほどではありませんが、樹間に低木等が現れました。藪斜面の急降下は足下の確認しながら、木につかまったりもしながらなので、精神力・体力を結構消耗します。ただ、救いなのは次を見失わない程度の間隔で木に赤テープが巻かれているおかげで、下った先から進めなくなる恐れが小さく感じられる事でした。 林道阿諏訪線への下り道(標高約380mの地点)。車道(林道阿諏訪線)近くになると藪がひどくなりましたが道ははっきりしていました。車道に出た所は尾根線の僅か右(東)側で、車道の峠は左側にあるはずですので、尾根道の続きへの入口はまずそちらを探したいところですが、周辺には何台もの工事車両と何人かの作業者がいて、路肩に赤いひもが低く張られて工事現場の様相だったたので、右へ逃げました。すると、100m強行った所の左手に小径の入口発見。これを登って尾根道に乗ることが出来ました。 林道阿諏訪線に出た場所。植林帯の明瞭な道を進むと送電鉄塔(「西上武幹線227」と表示)のための切開きがあり、その北側から鉄塔の下部を通してススキ越しにさっき辿って来たスカリ山付近の尾根が望めました。小休止して菓子パンタイム。どうやらこの尾根道は送電線巡視路のようですので比較的安心して歩けそうです。 西上武幹線227鉄塔付近よりスカリ山付近の尾根を望む。この道を道なりに辿って、本日の第2目的地である大平山に登り着きました。ここにも鉄塔があり、ピークはその僅か北側で、ここも切開きになっていますが、三角点標石はその中央部付近ではなく、やや鉄塔寄りの西端、林との境近くにありました。周囲を見ましたが、山名標識は見当たりませんでした。残念ながら展望はありませんが、ここで本日最後の休憩と菓子パンタイム。 大平山から先は顕著なピークもなく、ほぼ下りとなりますが、地理院地図上二つ目(最後)のピーク、310m圏峰の先から巡視路は東南東へ下っています。しかし、尾根を辿るなら東北東へ向かう尾根が一番顕著でバス乗車予定の大谷木浅野屋前BSへのバス道路歩行も短くなりますのでそちらを目指しました。そのためには、地理院地図の破線(小径記号)では数10m北北東へ向かった地点で東北東に分岐した道に入るようになっています。しかし、北北東へ分岐するはずの地点を過ぎても巡視路以外に道が見つかりません。それで、道なき道を北へトラバース。行き過ぎたと思ったので左へ行ってみるとさっきの巡視路に突き当たってしまい、反転して下ってみますが、かなり下っても東北東方面への道は見つかりませんでした。 仕方なくそこから巡視路方向(南)へトラバース。目的の道があれば途中で突き当たるはずでしたが、それはないまま、巡視路に突き当たりました。さっき北へトラバース開始した地点の僅かに東南東の地点です。時間も気力もなくなって来たので諦めて巡視路を下りました。 この道、末端近くの200m等高線付近から破線は北東向きなのに南向きに下って行きました。最後は鎌北湖側(西)へ向いてバス道路に降り立ちました。ここからだと、バス停は鎌北湖の方が近いのですが、万一バスに乗れなかった場合無駄足になってしまうので当初の予定通り下流方向の大谷木浅野屋前BSを目指して歩きました。 ネットで調べてあった通り、ゴルフ場からの道が左から合わさる交差点の少し先で右への路地に少し入った所にバス停はありました。しかしそこはネットで見た大谷木浅野屋前BSではなく大谷木中央公会堂BSでした。(帰宅後再度調べたら大谷木浅野屋前BSはここより1kmくらい下流に存在)しかし、後のない15:34発のバスに乗れたのでOKです。 乗った車両は「バス」とは言ってもマイクロバスより小さいワゴン車でした。ここの路線は役場(毛呂山町)→鎌北湖第二駐車場→役場の循環コースで、山間部上流部分は同じ道を往復するのですが、往路と復路で停留所が異なり、ここは往路なので、一旦鎌北湖第二駐車場まで行って折り返します。車窓から見た鎌北湖は堤体の耐震補強工事のため水が抜かれ、異様な光景でした。 筆者は毛呂駅最寄のもろハピネス館で下車し、八高線で東飯能へ行き、飯能駅まで徒歩で西武線に乗りましたが、帰る場所によっては東毛呂駅最寄の東毛呂とんかつ二郎で降りて東武線に乗った方が早そうです。 スカリ山付近は露岩の道と好展望で素晴らしいのですが、その他の部分はほぼ、「私的未踏のルートを歩いてみたい」とか「道探し(道迷い(^^;)を楽しみたい」みたいなオタク的趣味に応えるだけのルートでした。スカリ山付近を初めて訪れるなら日和田山や飛脚道と結んで歩く事をお勧めします。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |