2021年1月30日(土)快晴 高麗駅0854…黒尾根入口0908…1000鉄塔1009…主稜出合1017…北向地蔵 (108) 14 (99) 52 (340) 08 (365) 17 (・377) …1051スカリ山1101…西大峰1125…1157深沢山1208…深沢山西峰1215 17 (△434.9) 24 (397) 32 (344) 07 (△313.1) …1248愛宕山1256…国道出合1313…1324武蔵横手駅 33 (251) 17 (122) 11 (113) 体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約4時間10分) 【GPS記録】距離11.0km 【地理院地図累積標高差】上り801m 下り796m ◇5万図 川越最近、お手軽な場所にありながら個人的に未踏だった奥武蔵高原主稜のスカリ山周辺とR299を結ぶ支尾根を歩いていて、20.12.03には関ノ入左岸の尾根と飛脚道を、20.12.18には関ノ入右岸の尾根を歩いています。今回は、関ノ入左岸の尾根の上部から東側に分岐する黒尾根を登り、関ノ入右岸の尾根の中間から西側に分岐する深沢左岸の尾根を下る事にしました。今回もこの近辺で唯一めぼしいピークであるスカリ山には寄って行きます。(文中※は帰宅後調べて得た知見) 黒尾根の末端部は熊手のように開いて枝分かれしていますが、ネットの記事でよく歩かれているのは井尻谷(駒高へ登る林道が通る谷)寄りのようですので、そちらを目指します。高麗駅からR299を西進し、高麗川を渡ったら折り返すように右折して左岸沿いの道を進み、林道が分岐するまでの間で登山道の入口を探す算段。位置は地図上でチェックし、ストリートビューで周りの様子も見ておきましたのでたやすく見つかりました。入口右側のコンクリ壁上部に「←小瀬名、物見山 コースタイム60分」と書かれた札が張り付けてありましたが、小さくてよく見えません。 黒尾根に入って10分くらい登った所(標高約160m)の道。尾根道に入ると、まずはいい感じの緩い登りが続いて、きつさを感じることなく着実に高度を稼げます。やがて左へカーブして尾根末端の小尾根群が収束する扇の要的ピークへ向かいますが、その手前で目印に促されて右折、ピークは巻いて尾根に乗ります。(直進すると黒尾根を乗越してしまいます。) 一本にまとまった尾根を行く道は軽いアップダウンがあって登りと言うよりは縦走の雰囲気。それでも少しづつ高度をを稼いで、やがて登り道らしくなると鉄塔下へ。 十分な高さがあるせいか、送電線方向の切開きがないので展望皆無ですが、最初の休憩としました。鉄塔名をはっきり書いた大きなプレートはなく、小さく「新所沢線」の下に縦書きで「六六」とありましたから、「新所沢線 66号」鉄塔なのかも知れません。 鉄塔下の少し先で関ノ入左岸の尾根から来た道と合流。その少し先で奥武蔵高原主稜に合流。関ノ入左岸の尾根を登った時と比べてやけにすんなり主稜に達した感じです。 主稜沿いの道を進めば406m峰を巻いて、狭い切通しを通って舗装道(奥武蔵グリーンライン)に出合います。正面の小道に入れば一山越えて北向地蔵ですが、今回は舗装道を行きました。 舗装道は登り基調で北向地蔵まで30m程高度を上げます。その先、左の410m圏峰を巻いて西大峰方面への道を見送れば右手にスカリ山入口。これを登り、観音ヶ岳を経てスカリ山へ。今回、スカリ山直下の尾根道を見逃して南へ巻いてしまいましたが、南からも明瞭な道があり、問題なく登頂。 スカリ山から越上山方面を望む。本日のコース中では一番の展望地ですが、冷たい風がきついし、土曜日なので人の出入りもあって、あまり長居する気は起きません。それは予想されたことなので今日の昼食には米の飯の弁当ではなく容器等が風に煽られて飛ばされる心配がなく、手早く食べられるサンドイッチを飯能駅で購入して来ました。食事後休憩は早めに切り上げて出発。 尾根を東へ下り、観音ヶ岳は巻いて、後は登ってきた道を下ります。グリーンラインに出てからも少し戻って410m圏峰を右(西)側から巻く小径に入ります。次の鞍部からは左側を巻く道を通りましたが、前回は尾根道を登ってきたので少し不安に。しかし間もなく合流し、前回の逆コースを行きます。 西大峰(土山ノ峰)からの下りでは道が不明瞭になり、木に巻かれた赤テープを頼りに進みますが、前方の傾斜が増す所(360m等高線付近)で次のテープが見つかりません。方向的には正面ですが、道のない急傾斜を下るのは怖いし、尾根より左へ下っても少し下に沢山峠で尾根道と交差する山腹道が通っているのが分かっているので、左へトラバースして、踏み跡っぽい所、歩き易そうな所を拾って下ることにしました。 左へ行き少し下って右へ行ったら無事尾根道に合流出来ました。正解の尾根道は赤テープを見失った場所からやや右の前方だったようです。前回、登りの時は上を目指せばいいのですんなり行けたのですが、尾根線がはっきりしない下りは目標がなくて迷い易いです。 沢山峠の先で関ノ入右岸の尾根の道と分かれて指導標に「深沢山 水晶山 愛宕山」とある方面の尾根道へ。ここから先、道は非常に明瞭でした。 やがて登り着いた350m圏峰には「深沢山」の山名標識がありました。ベンチもあり、一休み。せっかくなので南西の313.1m三角点峰にも寄って行きます。山頂からはそっち方向への道しかありませんが、少し下ると神社記号のある250m圏峰(愛宕山) への道が左に分岐していました。そのまま下り、少し登れば三角点標石のあるピーク(「深沢山西峰」)に着きました。すぐに引き返し、先ほどの分岐道に入ります。 はじめは固定ロープもある急坂ですが程なく穏やかな道になります。いくつかの小さなアップダウンがあり、3つ目くらいのピークに「水晶山」の山名標識がありましたが、それほど顕著なピークではありません。もしかしたら、この辺一帯が水晶山の山頂部なのかも知れません。 最後のピーク・愛宕山への登りは手前鞍部から標高差50m程の急登です。山頂と麓の寺(※長念寺)の標高差が120mくらいですからかなりの独立度です。登り着いた愛宕山山頂には祠(愛宕神社)があり、山名標識のみならず説明版もありました。ベンチもあり、最後の休憩。高麗川の谷を挟んで三角天・釜戸山(293.2m三角点峰)辺りが間近に見え、その奥に飯能アルプスの主稜線が望めます。 愛宕山から三角天・釜戸山方面を望む。道なりに西へ下ります。どんどん下って行くと麓に出るところに果樹園のようにまばらに木が植えてある緩斜面(※栗畑とのこと)に出る手前で足に何か引っかかりました。過ぎてから振り返るとおよよよよ「高圧注意」の表示が。これは目立つ赤札ですが、麓側からしか読めません。山側からの手前に何か表示らしきらしきものはあったのですが読みづらかったので「熊出没注意」の類かと思い、気にしなかったのです。触ってしまってから電気柵と判っても後の祭りですが、幸い電源OFFだったのか、感電しなくて済みました。 墓地の脇から長念寺の境内を通らせてもらいR299に出ます。これを左に辿れば武蔵横手駅ですが、渡って裏道を行きました。高麗川を2度渡りますが若干近道ですし、R299は歩道はあるものの車がひっきりなしに通るので、こちらの方がのんびりした気分で歩けます。 武蔵横手駅近くから愛宕山を振り返る。黒尾根は非常に歩き易い道でした。そのためランナーやサイクリストにも目を付けられているようで、まず単独のランナーとすれ違ったときは「あ、やっぱり。」と思った程度でしたが、次にすれ違った自転車3台の時は、びっくりしました。どちらも下りでスピードが速いので突然現れる感じでした。 深沢左岸の尾根道も非常に明瞭で、指導標や山名標識も完備していて、有名なハイキングコースと変わらなく整備されていました。最後の愛宕山は以前に武蔵横手駅を利用した時、ピラミダルな山容が気になっていた山なので、登れて良かったです。 今回も一般的なガイドブックには載っていないようなコースでしたが、土曜日なのでそこそこ人出がありました。そのため、山中でも人に近付く度にマスクを着用(新型コロナウイルス対策)するのが煩わしかったです。やはり、山歩きは天候が良い平日がいいです。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |