2021年3月3日(水)快晴 八坂橋BS 0857…0905入山口より墓地上部往復0910…ジャンダルム0958…1014大高谷山1025 (135) 08 (173-180) 48 (274) 16 (△325.0) …1040小尾根末端部付近道探し1049…東都CCへ向かう車道出合1100…1119入山口2 1126 15 (225-235) 11 (208) 19 (280) …入山口3 1146…奥秩父線63鉄塔1205…平成山1213…昭和山1224…標高点峰1250 20 (237) 19 (330) 08 (380) 11 (352) 26 (・255) …1308畑中BS1313…1353小瀬戸BS 18 (160) 40 (139) 体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約4時間40分) 【GPS記録】距離11.4km 【地理院地図累積標高差】上り784m 下り780m ◇5万図 川越 秩父飯能の柏木山に何度か行ってると地理院地図(以下「地図」と表記)上対岸の尾根の最高点である325.0m三角点峰が気になるようになってきました。ググってみると三角点峰は大高谷山(おおたかややま)で、その東南東の尾根も歩かれているようでしたので行く事に。それだけでは勿体ないので飯能南アルプスの西部と結んで歩く事にしました。飯能南アルプスは20.11.04に柏木山から尾根沿いに歩いたのですが、その時は次郎長山(門谷津山 329m標高点峰)から北の尾根を下ったので、今回はそれより西部を上赤工(あかだくみ)方面に歩いてみようかと。(文中※は帰宅後調べて得た知見) 飯能駅から間野黒指行のバスで「八坂橋」下車。この路線は本数が少ないので往きは出発をその時刻に合わせるとしても、帰りは殆ど使えません。バス停から橋を渡り、右折して路地に入ります。その先あぜ道のようなダートになって通っていいのかビビりますがすぐに舗装道に合流。そのまま山の方に登って行けば墓地(※飯能霊園)の外周道路となります。 最奥まで登るともう稜線がすぐそこと言う感じです。「散歩中の犬のみなさん 飼い主のみなさんへ」みたいな掲示の脇の階段状の低い石垣から山へ入って行けそうですが、道は戻る方向へ左カーブしているもののまだ登っているのでそちらに行ってみました。 ![]() すぐ最高点(その先は下り)となり墓地や今来た道の一部が見下ろせますが登山道は見つかりませんので戻って、石垣の所から入山しました。道なのか道でないのか判らずも適当に登ればすぐに主稜上の鞍部で、正面へ下る道は明瞭でしたが、左の大高谷山方向への登り道は藪っぽい。なので、少し正面の道へ入ってみましたが左に登って行く道は発見できず、鞍部からの藪道を登りました。 道はすぐに明瞭となり、小さなピークをいくつも越えていきます。道はピーク毎に屈曲していたりするので、枝屋根に入らないように注意して行きます。 やがて「ジャンダルム」と表示されたピーク(270m圏)を通過すると、それまで皆無だった標識の類が現れるようになり、最後のやや大き目(標高差約80m)の登りをひと頑張りすれば大高谷山に着きます。 ![]() 山頂もここまでの尾根道同様立ち木で大展望はなく、樹間から北面を垣間見る程度ですが、陽光も多少入るので感じ悪くはありません。休憩・軽食タイムの後北面へ下ります。 地図に破線(小径記号)のある小尾根を下ります。ネットではこの道を使った記録が見つからなかったので、不安でしたが道はありました。しかし、小尾根が二又の沢に挟まれて消滅する220m等高線付近で左に折れて隣の尾根に乗るはずの道が見つかりません。尾根末端まで行った後、それより手前の赤テープまで少し戻ってみましたが道らしきものは見つからず、仕方なく適当に左(西)の沢へ下りました。 ![]() 現在地のすぐ上流には堰堤があり、そこからここの少し下流まで鉄筋コンクリート組立て塀のような垂直な護岸工事が成されていますが、付近に道路は見当たりません。取敢えず少し下流の護岸がない所の細い流れをを石伝いに渡って対岸(左岸)へ。 ![]() 沢沿いにも下れそうでしたが、「道のない沢は下らない」(滝や岸が急斜面の場所があると先へ進めないので)鉄則に従って左岸の藪斜面へ少し登って、歩き易そうな所(踏み跡の断片?)をつないでトラバース気味に下りました。結局そのまま適当に林道に出合うまで下ってしまいました。(※林道に出合った位置でやっと地図の破線に合致。) この林道は東都CCの正門前へ向かう車道(※中央線が引いてある太めの道なのにマップ類を検索しても路線名不明でした。以下「東都CC道」と仮称します。)と並行していますが、一段下(南西側)にあり、段差の部分は通れないので、200mほど逆(南東)方向の合流点へ。その途中、先ほどの沢からの出合部分を通りましたが、やはり左岸をそのまま下れたようです。迂回は距離的には+100m程ですが、藪斜面の登りは避けられたのでこっちならすいすい下れたはずです。仮に出合直前まで行って引き返しても片道100m程の往復で済んでいたので、藪斜面に突っ込む前にトライすべきでした。 東都CC道へ合流したら左(北西・登り方向)へ。地図では僅か先に飯能南アルプス石松山(次郎長山の南の280m圏峰)へ通じる破線があります。行ってみるとそこは、コンクリートの法面の端で斜めに登れます。しかし、中段で水平道となり、その上部もコンクリで被覆された法面で山の方へ登って行く分岐なんてありません。(※地図を見直してみると、確かに破線は道路脇のがけ記号の上で途切れています。)ここは諦めて東都CC道を進みます。 ![]() この先右カーブした後大きく左カーブする区間はずっと飯能南アルプスの主稜直下を並行しますが、法面のがけばかりで稜線への小径はありませんので次郎長山は南側を巻いてしまいました。 ![]() 次郎長山の西の鞍部でやっと入山口発見。この辺まで来ると鞍部では東都CCの造成地が稜線に達しているので東都CC道が尾根の小径と接しているのです。入口の石に腰掛けて軽食タイムの後小径へ。目指す方向は左、次郎長山は右なので、次郎長山からここまでは未踏区間が残ってしまいますが、往復したいほどの場所でもないので左へ。 すぐに祠のあるピークに登り着きますが次の鞍部でまた東都CC道に出てしまいます。その先の313m標高点峰に登る道はないのでそのまま車道を行けば東都CC正門前辺りが峠で、車道は北へ下って行きます。 地図では少し下った所から西へ向かう破線がありますが、現地にそれらしき道の入口は見当たりません。破線通りだと切れ込んだ谷を直線的に横断して行くかなり不自然なルートですから、この道の存在はあてにしてはいませんでしたが、あまり高度を下げないうちに主稜への登路が見つからなければ、ここより西は諦めてそのまま車道を下山するしかないと思いました。 しかし、車道が谷沿いになる辺りまで下るとあったんです。「はんのう南アルプス」の標識が掲げられた入山口が。地図の破線が横切る谷底より更に10m以上下ってますが、戦意喪失するほどの高度ロスではありませんので再びやる気が出て来ました。早速入って、登ります。 ![]() 標高差100m程登った330m圏峰を過ぎると「奥秩父線63」と表示された送電鉄塔があり、左右の視界が開けます。北東に見えるのは奥武蔵高原東部でしょう。東端の日和田山の形が特徴的です。 ![]() 次の370m圏峰には「平成山」の標識がありました。本日の最高地点です。その次の350m圏峰には「昭和山」の標識がありました。ここが最後で、それより先のピークでは山名表示を見つけることは出来ませんでした。 少し先にまた送電鉄塔がありましたが、鉄塔名のプレートは発見できませんでした。木より十分高いのか、こちらは送電線の下の伐採がないので展望はありません。 更に尾根を辿り、最後のピーク・255m標高点峰へ。ここも何もない樹林のピークですが扁平な部分が割と広めで右へ僅かに下った所に祠が見えました。行ってみるとこの祠の正面にはなぜか大木が2本並んでいて、正面からは撮れず、斜め横から撮影。 ![]() いよいよ最後の下り。適当に下りますが下部では藪っぽくなって来て樹間から道路が間近く見下ろせる頃には踏み跡を失います。祠があったのだから戻って探せばもっと明瞭な道はありそうですが、残り少々なのでそのまま下降。道路の直前3〜4mはほぼ藪でしたが、法面の崖も民家等の敷地もなく安全にバス道(<70>)に降り立つことが出来ました(^_^)。 ![]() バス道に出てすぐ右が「畑中」のバス停で「ラッキー」と思ったのも束の間、時刻表を見ると1時間に1本のバスに50分待ちというアンラッキーなタイミング。ベンチで少し休憩した後、バスに追いつかれそうな時刻になるか、歩くのが嫌になるかまでバス道を飯能方向に歩く事にしました。 残り時間を見ながら次々とバス停(※8ヵ所)を通過、「小瀬戸」バス停にたどり着いたとき待ち時間10分を切ったのでここで飯能駅行バスを待ちました。 マイナーなコースで平日だった事もあってか山中、全く人に出会いませんでした。展望地もあまりない地味なコースですが、個人的には未踏という事もあって「小さな冒険」という気分で十分楽しめました。 茜台自然広場から255m標高点峰まで飯能南アルプスを通して歩くのもいい1日コースになりそうです。また、大高谷山は飯能南アルプス東部(茜台自然広場〜次郎長山)や小高谷山(大高谷山の南の282m標高点峰)と組合せて歩くのも良さそうです。いずれにしても、草が枯れた季節が望ましいですが。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |