観音山(奥秩父)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２１年１１月１９日(金)快晴

観音院駐車場0936…牛首峠分岐0957…1018観音山1028…牛首峠分岐1042
　     (396)    21     (534)    21 (△698.2)    14

…西の稜線出合1051…日尾城址1106…牛首峠1113…1133観音院駐車場
09       (526)    15   (551)    07 (506)    20

　　　　　　　                 体力度Ａ 神経度Ａ+ (歩行合計約１時間50分)
　　　　　　　　　　　　　　　【GPS記録】距離3.8km
　　　　　　　　　　　　　　　【地理院地図累積標高差】上り481m 下り481m
◇５万図　万場
□筆者参考文献 「埼玉県の山」(2016 打田鍈一)

　小鹿野の観音山は東京区部から登山口までの往復に時間か掛かるのにショートコースで、今より健脚だったころは見向きもしなかったのですが、最近は多摩丘陵の里山が主な登山対象になるほど足弱になって、視野に入って来た次第(^^;。ショートコースは大歓迎ですし、鉄道駅から奥まったところにあるものの、マイカー利用でアプローチも問題なし。紅葉にも期待して緩い気分で出かけました。

　秩父札所三十一番観音院の駐車場に車を止め、手前の仁王門をくぐって長い石段を登ります。

　登山口は仁王門。

　長い石段。

　標高差60mほど登り切るとえぐれた岩壁に護られるように前に建つ観音院本堂の前に出ます。

　観音院本堂。

　この辺、左へ行けば西奥の院、右へ行けば東奥の院等、見所が多そうでしたが、睡眠不足で遅くなるほど眠くなって帰りの運転が心配なので、すぐ右手から直接山頂への道に入りました。
　牛首峠への分岐は山頂までのほぼ中間点です。更に登って行くと稜線に出て、紅葉の樹間から西秩父桃湖が見下ろせました。左へ少しトラバース気味に登って稜線に再び出れば観音山の山頂です。

　観音山山頂。

　山頂部の西端からは、白石山の左奥に両神山、またそれらの右に父不見山等、吉田川上流域－神流川南岸の山々の連なりが望まれます。土坂峠付近の鞍部の奥には御荷鉾山も頭を出しています。
　山頂から牛首峠方面へは稜線伝いは急傾斜で無理のようなので、先ほどの分岐まで下りますが、下り過ぎたのかと心配になるほど下ります。登山口からの標高差300mほどの小さな山なのに西側の尾根から山頂部が山頂部が170mmも盛り上がっているので、西側の尾根と同じ程度の標高の分岐までは、標高差的には登山口までの半分以上も下ってしまうのです。
　分岐から稜線へのトラバース道へ入ると、外傾してるうえ落ち葉に埋もれた部分もあり少し緊張しました。
　稜線に出合って、多少の紅葉も楽しみながらのんびり西進しますが、やや登って露岩のピークを越えて行くと突然足下が崖となり、道が消えてしまいます。一瞬焦りましたが、右下に鎖があるので、鎖と木の根を頼りに数m下れば、またはっきりした道となりました。

　鎖場を振返る。

　鎖から5分ほど行けば日尾城址分岐で、30mほど先の僅かに登った石祠のあるピークの木に「馬上城山八幡」の札がぶら下がっていました。

　日尾城址のピーク。

　分岐に戻り少し先で道が露岩上と左側トラバースに分れたので、面白そうな露岩上の方を行ったらすぐ先で切れ落ちていたので諦めて引き返しトラバース道を行くと、先ほどの切れ落ちた下が牛首峠でした。
　指導標に従い谷沿いの道を下りますが、上部は倒木等あってワイルドな感じ。道の続き具合も一気には判らず、進むごとにやっとその先が見えてくる感じ。

　下りの谷の道上部、5分ほど下って牛首峠方面を振返る。

　しかし、峠から10分ほども下れば護岸や橋など現れて道は明瞭になり、出発点の駐車場までもうあと10分も掛かりませんでした。

　紅葉は期待したほどありませんでしたが、コンパクトに見所が凝縮してて、高密度に楽しめました。終わってみれば想像以上に歩程が短かったので、観音院本堂付近で左右立寄って色々見物しなかったのは残念に思います。
　尚、「埼玉県の山」旧版では本堂前から西奥の院経由で岩尾根を登るコースが紹介されていて、そちらも興味深いのですが、現在は通行止のようです。

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