よこやまの道西部〜田中谷戸〜尾根緑道核心部(多摩)



                      2021年11月29日(月)晴

唐木田駅1109…よこやまの道西部入口1118…よこやまの道西端近く1144
  (120)    091              (140)    29               (166)

…1149道間違え1153…1214尾根緑道方面小径入口1218…1237昼食地点1249
05       (150)    21                   (101)    19       (156)

…1255尾根緑道出合1258…小山内裏公園西端三角点1358…相原坂上交差点1439
06           (160)    60             (△182.4)    41         (163)

…1515橋本駅
36     (142)

                        体力度A 神経度A+ (歩行合計約4時間00分)
               【GPS記録】距離13.1km
               【地理院地図累積標高差】上り290m 下り268m
◇5万図 八王子


 よこやまの道は以前、若葉台から唐木田まで歩き、その後、唐木田以西が完成して唐木田から歩きましたが西端まで30分ほどでしたので、その後南多摩尾根幹線道路(<158>)沿いに行き小山長池トンネルの西で尾根緑道に入りました。今回もよこやまの道西部から尾根緑道へと歩きますが、その間を田中谷戸経由で歩こうと言う計画です。よこやまの道西端近くから田中谷戸まで小径(地図の破線)、田中谷戸から尾根緑道合流点への2/3くらいまでは軽車道(地図の実線1本。実際には草がかぶったりして車は通れない状態になっている事も多い。)でそれぞれ支尾根沿いの道を行きます。地図の破線や実線一本の道は、実際に通れる状態かどうか確実ではないですが、多摩地区で遊歩道ではない道を歩くのは楽しみです。(文中、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 唐木田駅前からは右に出て操車場の西側を行き、<158>を渡って大妻女子大学の先で右折してよこやまの道に入りました
 大妻女子大学の裏手に沿って行き、それが終わると車道(<155>)沿いとなり、更にその先では道幅が狭まって車道歩きとなりますが間もなく緑色の金網に突き当たり、<155>は左に折れ、やこやまの道の続きは右の遊歩道です。
 道が<158>の南側沿いとなりしばらく行くと「鶴見川流域最高度三角点「山王塚」」の説明標柱があって、その説明文には「この山王塚跡には鶴見川流域最高度三角点「山王塚」(168m)があります。」と記されていますがここには三角点ははありません。300mほど西、長池公園内の168.1m三角点の事でしょうか。それなら、ここにある標柱に「この山王塚跡」という表記はおかしいのですが。


 「鶴見川流域最高度三角点「山王塚」」の標柱。


 そのすぐ先で右手の<158>へ下ってよこやまの道はお終いですが、下り口から分れて左へ続く小径が今回目的の道です。


 田中谷戸への小径。


 雑木林の下草は主に密生した笹で、それを切り開いて作られた明瞭な道ですが、やはり車道や公園内のような遊歩道を歩くよりは山道へ来た気がして楽しいです。入ってすぐの左下の眺めは樹木がワイルドに密生していていかにも沢の源流部という風情です。
 小径に入って4分ほどの地点の分岐で、指導標が左を指して「小山田バス停」となっていたので東の谷に下ってしまいそうな気がして、指導標がない右へ入ってしまいましたが、すぐ怪しい感じがして、GPSと地図で確認。目的の道は左だと判り、分岐まで引き返しました(往復4分ほど)。地図によれば右も田中谷戸へ行けるのですがすぐ谷に下ってしまい、その後谷沿いの道となります。今回は出来るだけ尾根を行きたかったので、それなら左です。
 その後も何か所か分岐はあったのですが、その都度確認して目的の尾根道を行くことが出来ました。やがて、樹林帯から出て送電鉄塔の脇を通れば明るく開けた耕作地の中の道となり、右へ下ると田中谷戸の車道に出ます。


 送電鉄塔付近から視界が開け、右へ下る。


 田中谷戸の風景。


 車道を上流側へ200mほど行った所の左手に尾根緑道方面への道の入口があるのですが、見逃してしまい行き過ぎてから引き返して発見(往復4分ほど)。
 この道に入って地図上崖記号の上辺りまで登ると、道の右側(路肩側)は足場用の鉄パイプのような物で柵に囲われていました。しかし、徒歩で通るには十分な道幅が残っていたので、普通にその区間は通過。しかし、それが終わった先で振り返ると「関係者以外立入禁止」の表示が。片側にだけ表示があるのは変ですし、この区間通行止の意味なのか、柵で囲われた中だけ立入禁止なのかもはっきりしません。いずれにしても、もう通過してしまったので後の祭りです。
 そのすぐ先で左折すると、ちょっと倒木等あってワイルドな感じ。実線で描かれていますが、道幅も小径に近いです。先ほど狭まった区間がなくても車では通行不能でしょう。その先、竹林が現れ、舗装道となりますが、やはり車の通行は困難な道幅です
 その後、左側が開け、斜面の耕作地や対岸の尾根を望めます。更にその先では完全な車道に合流。突当りと言うか合流しての左手は割と大き目な施設「こころのホスピタル町田」(※脳病院っぽい。)があります。
 田中谷戸の辺りですでに12時を回っており、とっくに昼食にしたかったのですが、ここまでベンチなどの適当な場所がないまま食べずに来てしまいました。座って弁当が食べられそうな場所を物色しながら歩いて行くとと、「こころのホスピタル町田」駐車場の先の角に座れそうな大石が鎮座。座り心地は悪そうですし、目の前は道路ですが、幸い、人や車もあまり通らないですし、もう贅沢は言っていられないので、これに座って弁当タイムにしました。


 昼食地点の石。


 無事、弁当を食べ終わって出発。次の交差点を左折すると車止めがありますが、そのまま進み、反対側の車止めを出た所が尾根緑道合流点です。ここは尾根緑道の東端から3km位進んだ場所ですが、その区間は住宅街だったり車道と併設された歩道だったりする区間なので、核心部はここから西です。尾根緑道を一度通しで歩いていれば、次回からはコースの設定上カットしてもそれほど惜しくはありません。
 左からくる車道沿いの歩道が尾根緑道のルートになっていますので、何となくその続きの車道を進んでしましいましたが、前方がずっと下りなのはおかしいという事で間違いに気が付いて戻ります(往復3分ほど)。合流点のすぐ先の公園の入口のような所から入るのが尾根緑道です。
 もうここからは尾根緑道の核心部と言って良く、車道とは完全に独立した幅広い遊歩道が続きます。尾根緑道に入って5分ほど、左手に展望地があり、丹沢方面が見渡せます。
 その先も、両側樹木の広い遊歩道が続きます。やがて、小山内裏公園入口の表示がありますが、公園内に入っても道の様子はあまり変わりません。


 小山内裏公園入口。


 次の展望地や多摩境駅への分岐を過ぎ、小山内裏公園の西端に近付きますが、左手ピークには182.4m三角点があります。そこは、尾根緑道から30m程の距離ですが、藪の急斜面を登らなくては到達できないので、以前、この付近をウォーキングしたときは諦めました。でも、今回はハイキング仕様の装備なので再チャレンジ。
 尾根緑道を東側から北側へ回り込むと登れそうな場所発見。登ると廃タイヤが不法投棄されたような平坦地となり、目標地点へは左側高さ2〜3mの藪急斜面を登らなければなりません。登り易そうな所まで進んで登り、時計方向に回り込んで目標の三角点標石発見。


 小山内裏公園西端182.4m三角点。


 こういう藪の場所は、元来たルートを戻るのも難しいのでGPSの縮尺を上げて、元来たルートへの復帰を図ります。何とか尾根緑道に戻り着きましたが、「距離が僅か」と言う事で皮軍手の着用を怠り、指先はトゲの被害に(^^;。
 小山内裏公園を出ても車道を渡れば正面から遊歩道が続いているのですが、横断歩道がない事もあって今回は何となく、車道沿いの歩道を右へ行って交差点を左折西進しました。この道路の北側に真新しい戸建て住宅がびっしり建っていますが、2年前に「多摩残丘ピークめぐり」をしたときは裸の造成地だった印象です。間もなく左側から遊歩道が接して来ますので、そちらへ入りました。


 車道から遊歩道へ。


 この遊歩道はR16に突当るまで続いていて、その合流点が尾根緑道の西端と言う事になります。ただし、遊歩道は尾根のかなり北側を通っているので、これを行ったのでは「尾根緑道」らしくありません。すぐ先で、左に登ってほぼ尾根沿いを通る小径に入りました。
 しかし、それもつかの間、400mくらい歩いたところでまた遊歩道に下ります。その先、細谷戸橋で車道を跨いだ後、左手にまたピークがありますが、そちらへの道はなさそうなので、そのまま遊歩道を行きました。この道はR16の手前で右へ下りながらカーブしています。そのまま終点まで行くと、R16の峠よりも北側へ下ったところに出てしまい、橋本方面へは少し登りながら戻る感じになります。ここから先に見るべき物もないので、今回はカーブして少し行った所から左の路地に入り近道しました。多摩境通りに突当り、右に行ってすぐの相原坂上交差点がR16の峠です。そこからR16を左(南)に下ります。


 R16を南へ下る。


 相原坂下交差点で左折、相原三差路で町田街道(<47>)に合流して、久保ヶ谷戸交差点で右折すれば、橋本駅まであと900m強です。

 よこやまの道の西部は緩い地形ながら尾根を歩いている実感が得られます。北面は整地されて事業所の敷地になっていますが、南面は自然の地形が残っていて、谷の源流部の鬱蒼とした植生を見下ろせます。しかし、ここだけではあまりにあっけない歩程なので、よこやまの道全体通しで歩くか、今回のように隣接する道や公園と組み合わせて歩くことをお薦めします。
 よこやまの道西端付近〜田中谷戸〜尾根緑道合流点の区間は今回初めて歩きましたが、小径を歩いたり谷戸の田園風景を眺めたりと、遊歩道とは違った喜びがありました。筆者は道間違いを3回も犯しましたが、道自体に不明瞭なところや藪・悪場はありませんでした。
 尾根緑道は、核心部は全部歩けましたし、懸案事項だった三角点標石到達を達成できたのは良かったです。
 今回のコース周辺は標高も低いせいか、紅葉・紅葉は、まだ走りいう感じで、本格的に色づくのは12月に入ってからのようです。
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