鎌倉アルプス(鎌倉)



                      2023年11月8日(水)晴

鎌倉駅0804…0832大塔宮BT 0835…ハイキングコース入口0849…0921天園0926
  (6)    28        (17)     14                (34)    32  (・159)

…0933大平山0939…覚円寺分岐0957…1012勝上嶽分岐1018…1026建長寺・半蔵坊1037
07    (157)    18     (110)    15         (141)    08             (104)

…1050建長寺・方丈1057…1119北鎌倉駅
13            (41)    22        (22)

                        体力度A 神経度A (歩行合計約2時間40分)
               【GPS記録】距離9.4km
               【地理院地図累積標高差】上り321m 下り305m
◇5万図 横須賀 横浜
□筆者参考文献 「分県登山ガイド 神奈川県の山」(1994 菊田佳子)

 鎌倉周辺のハイキングコースはずいぶん前に歩き尽くした感があるのですが、意外とここへの報告が少ないし、年月も経ってほとんど覚えていないしで、また訪れて今度はここにレポート上げようかと。今回は鎌倉の代表的ハイキングコースで過去歩いたと思われるのにここにレポート上げていない鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)を歩く事にしました。(文中、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 参考書では大塔宮(おおとうのみや)BTから徒歩スタートになっていますが、鎌倉の街を歩くのも悪くないので駅から徒歩で。若宮大路を北上し、鶴岡八幡宮へ140mほど入った所で右折、のつもりでしたが、「次の目的地に近いと思われる方向に足が向く」習性のため、それより手前に右斜め前へのショートカット(鶴岡幼稚園前)を通ってしまいました。鶴岡八幡宮も見所なのだから近道するのは勿体なかったのにT_T)。


 鶴岡八幡宮に入った所。


 バス通り(<204>)に出て東進しその名も岐れ路(わかれみち)のY字路を左へ。この道(お宮通り)は5mくらいの広さなのに交通量はそこそこあり、バスと小型車のすれ違いも結構ギリギリの感じです。程なく鎌倉宮に突当たりますが、大塔宮BTはその左手でした。


 鎌倉宮に突当たる。


 大塔宮BT。


 右へ少し行って左折し、細めの車道を道なりに行けば道巾が倍以上に広がって、しかし左側半分を瑞泉寺総門が塞いでいる場所を通ります。その少し先で右の路地に入ればすぐ左手に「天園ハイキングコース入口」があります。


 ハイキングコース入口。


 階段から始まって尾根道となりグイグイ登って行きます。ポピュラーなコースなのに両側から草が被り気味な箇所もあるのは意外でした。概ね尾根沿いの道ですが、沢の源頭部を詰めるような箇所もありました。右側にちょっと登った所にあった「貝吹地蔵」も見て行きました。
 天台山は登り口も気が付かずに巻いてしまいました。足元に小さな白い花(※ヨメナ)が目立ちます。最後に急坂を僅かに登ると「天園」の案内板がありました。


 「天園」の案内板。


 地図には「大平山」の山名註記(参考書では「誤り」としているが昔はその名があった可能性あり)があり、ここはピークではなく、右に少し高い場所があるので行ってみると「横浜市最高点」の案内板があり、鎌倉市街が望めました。159m標高点もこの付近にあると思われます。地図上の標高点は市境にあるので天園の最高点も159mと言えそうです。


 「横浜市最高点」付近より鎌倉市街。遠景・伊賀半島。


 尾根沿いに大平山(地図上、天園から西約30度北方向約400mにある150m圏の無名ピーク)を目指します。いい感じの縦走路ですがあっけなく車道に出てゴルフ所入口に突当たります。左にゴルフ場沿いの小径を進めば広場となって、正面に見えるピークが大平山です。


 広場から大平山を見る。


 ちょっとした岩場を登り切れば山頂です。


 大平山山頂から広場を見下ろす。


 山頂のゴルフ場金網フェンスには私製と思われる山名標識が取り付けられていますが、山頂付近には三角点も水準点も標高点もありませんので、書かれている内容「海抜159.2m」「鎌倉市最高地点」は根拠不明で疑わしいです。天園付近の数値をそのまま持って来た疑いが濃厚です。ググってみると157m(根拠は鎌倉市1級水準点)としているサイトを発見。こちらの方が信憑性が高いと思います。そうであれば天園の標高点より低いわけですから「鎌倉市最高地点」というのも誤りです。
 「大平山」の山名もこの標識に引っ張られてこっちに来た可能性がありますが、そうだったとしてもガイドブック等で一般化しているので、もはや誤りとは言えないでしょう。
 通常ならここで弁当タイムですが、今日は昼時には下山完了しそうなので持って来ていません。縦走を続けます。
 覚円寺への分岐を過ぎると、尾根の左側を通る所で、右・尾根側に岩を掘った横穴があり、覗き込むと石地蔵にも見える石碑が4基ありました。


 横穴。


 本日のミニ縦走の終点は建長寺への分岐点で、すぐ下に勝上嶽(しょうじょうけん)地蔵堂があります。ここで最後の休憩。
 下り始めます。この付近からは建長寺や鎌倉市街方面が望めます。この日、伊豆大島や伊豆半島がかろうじて薄く見える程度の視程なので富士山は無理でした。


 勝上嶽付近より。右中景・建長寺、左・鎌倉市街。


 この先は建長寺の境内なので拝観料が必要との表示がありました。少し下った半蔵坊の売店で支払い、チケットとパンフレットを受け取りましたが、300円くらいが相場だと思っていたのに500円もしました。流石鎌倉、拝観料も観光地価格か(^^;。


 半蔵坊の売店。


 ここからは境内を下って行きます。


 半蔵坊から少し下って振返る。


 なぜか鳥居。この辺からは平坦に近い緩斜面。


 500円も支払って通り抜けるだけなのは業腹なので(^^;、靴ひもをほどいたり結んだりは面倒だけど、方丈に上がり込んで見学しました。


 方丈の唐門。


 方丈の内部。


 方丈を後にして、いくつかの建物を眺めながら進み、総門をくぐって境内を出ました。


 法堂。


 仏堂。


 三門。


 総門。


 門前の<21>を辿って北鎌倉駅を目指します。この道の歩道は狭めですが、駅が近付くにつれてすれ違う歩行者が増えて来ます。狭いので、複数人で歩いていても、せめてすれ違う時くらいは横にならず縦列で歩いて欲しいのですが、2人だとそのままのバカが多く、ひどい時は3人横に並んで歩く自己中なBBA連が隊を崩さず、交通量の少なくない車道に出されました。
 北鎌倉駅が近付くと踏切を渡って進み、表口とも言える西口へ向かうのが順路ですが、運悪く踏切が閉じてしまいました。そして、電車が1本通り過ぎた後も閉じたままで次の列車をの通過を待つ羽目に。しかし、なかなか来ません。かなり(※GPS記録で2分ですが体感5分(^^;)待ってから、渡らなくてもいい事に気づいて、線路沿いの道を行きましたが、すぐ気が付かなかったのはあのBBA連のせいでムカついていて、正常な判断ができなかったためですT_T)。
 北鎌倉駅へは東口から入って、大船方面への列車に乗りました。

 北鎌倉駅。


 昼食のため一旦大船駅で降りて、改札内のそば屋でかき揚げそばを食べました。
 大船駅から筆者が次に目指す赤羽へ乗換なしの列車は、横須賀線・埼京線経由、東海道線・東北線経由と根岸線・京浜東北線経由がありますが、停車駅が一番少ない東海道線経由を選びました。

 山深さは感じられませんが、山道らしさは味わえ、歴史や文化を感じたり、それなりに展望を楽しめたり、価値の高い半日コースとしてお勧め出来ます。



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