98年11月26日(木)快晴 西武線・横瀬917…釣り場1037…山道始点1057…1207武甲山1220…シラジクボ1247… (250) 80 (520) 20 (710) 70 (△1295) 27 (1070) 33 小持山1320…1349大持山1354…妻坂峠1428…1448武川岳1455…焼山1530… (・1273) 29 (△1294) 35 (839) 20 (△1052) 35(840) 30 二子山(雌岳)1600…1652芦ヶ久保 (860) 52 (317) 体力度B+ 神経度A+(歩行合計約7時間30分) (のんびり歩くには8時間30分くらい見ておいた方が…) ◇5万図 秩父 □筆者参考文献 「東京周辺の山」(山と渓谷社) 武甲山は、山頂が低くなってからしばらくご無沙汰していましたが、前回鳥首峠方面から登ったとき山頂の大展望に大喜びしました。そこで、昔、二子山から辿った(当時は武甲山からの下山に最短の西参道を使えましたが)逆コースで、朝の視界のいいうちに武甲山に立ち、その後久々に歩きごたえのあるコースをと言うことで、大持山…二子山経由で芦ヶ久保に下ることにしました。ロングコースですが、バスを使わず直接駅へ出られるので、日の短くなったこの季節でも、「余裕」のはずでした。しかし、当日寝坊してしまい、予定より1.5時間くらい遅く歩き出しました。で、結局、後半は私がロングコースを辿るときにありがちな「日没との競争」になってしまいました(^^;)。 武甲山の表参道への道は、1時間程「ダンプ街道」を歩くことになるので、西武秩父線開通当時からガイドブックではあまり評判が良くありません。しかし、本日は最短コースとして採用しました。ダンプ街道が終わって静かな林道(未舗装)になったと思ったら、すぐ道幅は広がり歩道まである舗装道に。しかし、これもすぐ先で工事中となります。その先、妻坂峠との分岐から右へ鳥居をくぐると釣り場です。ここで、小径となりますが、すぐ先でまた林道に合してしまいます。結局、林道から山道に入るのは、横瀬から1時間40分ほど歩いてからで、山頂までの標高差もあと600m弱です。従って展望を求めて武甲山山頂だけを目指すならここまで車で入れば今日のペースなら1時間10分ほどで登頂できるわけです。 「ダンプ街道」より武甲山を目指す。ここからの道はほとんど杉の植林帯で淡々と登るのみですが、上部で左に回り込んで、少し急登して大持山方面からの道と合流する地点では、南面を中心とした展望が開けます。ここからは、3分程で山頂に着きます。ちょっと、時刻が遅かったせいか、完璧な視界という訳には行きませんが、両神山や浅間山は勿論、上越国境、日光やもっと遠い白い峰々(両神山と浅間山の間に見えるのはまさか北ア?)も見ることができました。展望を楽しんでいると突然サイレンが鳴り、発破の予告放送。先の歩程も長いので、これをきっかけに山頂を辞しました。 武甲山山頂より両神山方面。 武甲山山頂直下より大持山・小持山。先程の合流点から、シラジクボの最低鞍部まで下ります。ザラザラと滑りやすい部分もあり注意が必要です。この下りはかなりのもので、現在、大持山の標高は武甲山とあまり変わらないので、また同じだけ登らなければならないと思うと少し悲しい。この辺は防火帯なので、明るい感じです。 小持山から大持山にかけては、小ピークの上り下りが多く、「ミニ両神山」といった感じです。大持山の山頂で、今後の歩程について考えました。結構時間的にきつくなっていたのです。1700までに下山するものとして、武川岳を1500に出発出来れば、芦ヶ久保までの完走可能と判断しました。本当は、のんびり歩きたかったのですが、寝坊の報いで、先を急ぎます。 転げ落ちるように(ちょっと大げさ(^^))妻坂峠へ急ぐと、先程まで眼下に見えた武川岳がどんどんせり上がって行きます。峠には「武川岳まで25分」の表示。もっとかかりそうに見えましたが、頑張って登ったら20分で着きました。遅れていればここから山伏峠へ下山するところでしたが、予定の1500より少し前なので芦ヶ久保までの完走を決意。ここから先は、もうエスケープは出来ません。 武川岳山頂(背後は武甲山)。蔦岩山(いくつかピークを通りましたがどれが山頂か同定出来ず)、焼山(山頂表示は発見出来ず)と通過し、二子山・雄岳(△882.7)への急登(意外にきつい)を頑張ります。さらに急降下・急登5分程で二子山・雌岳へ。二子山を目標の1600に出発することが出来ました。足も痛んできたし、ここからは1時間もかからないでしょうから、少しペースダウン。始めの山腹道は滑りやすくイヤな感じ。そのうち前方に1頭のシカの姿が。丹沢ではよく見かけますが、この辺にもいるんですね。日が暮れると獣も活動し始めるのを実感して、ビビって、やや速度を上げます。その後、緑・黄・赤と木々の葉が美しい沢沿いの道となりますが、もう薄暗くなっています。 やがて、道が沢から逸れると駅ホームの灯りが懐かしげに見下ろせます。線路の下をくぐって右へ緩く登ると芦ヶ久保の駅です。 今回は、出発が遅れたので、後半忙しい思いをしましたが、横瀬を800前に出発(東京方面から十分可能)すれば、もっと落ち着いて歩けるでしょう。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |