98年12月21日(月)晴 西武線・正丸835…940伊豆ヶ岳1000…古御岳1020…ナローノ高畑山1055…中ノ沢頭1115 (300) 65 (△851) 20 (830) 35 (695) 20(△623) …天目指峠1137…子の権現分岐1215…釣り鐘ピーク1300…1330 548mピーク鉄塔1340 22 (490) 38 (640) 45 (580) 30 (540) …仁田山峠1352…1417楢抜山1425…1545赤沢BS(バスで飯能へ) 12 (400) 25 (△554) 80 (190) 体力度B 神経度B (歩行合計約6時間40分) ◇5万図 秩父 □筆者参考文献 「埼玉県の山」(山と渓谷社) 伊豆ヶ岳から南東方向に尾根を辿るコースは、ガイドブックでは通常竹寺付近までしか紹介されていませんが、前回、末端の原市場付近から登り、子の権現まで歩くことが出来、伊豆ヶ岳から尾根の末端まで縦走可能なことが確認出来たので、本日は早速実行。ただし、途中の尾根が二股に分かれる548mピークの直下の鉄塔からは、前回歩かなかった南側の尾根へ入り楢抜山を経て、こちらの末端の赤沢付近へ下ろうという計画です。 正丸駅から指導標に従い途中正丸峠への道を右へ見送り、沢沿いの道を行きます。支尾根へ出るための詰めの泥斜面は昔は滑りやすくて難所でしたが、登山公害(?)で木の根が露出してきて若干歩き易くなりました。この辺は訪れる人が多いせいか中には私有地へ入り込んでシイタケ・タケノコ・その他山菜等失敬する悪党がいるらしく有刺鉄線や「私有地につき立ち入り禁止」の看板がやたらと目につきます。 伊豆ヶ岳名物の鎖場には「落石のため通行しないように」との表示がありました。平日の朝とあって前後に登山者もいないので問題なさそうでしたが、表示がありながら突入して万一事故を起こしたりすると何言われるかわかりませんので、女坂(巻道)を登りました。 もう少し遅い時刻だと登山者でごった返す伊豆ヶ岳山頂も、今回は筆者一人で、大展望を独占することができました。大展望とは言っても、周りの山に比べて標高が低いのであまり遠くの山々までは見えません。勿論、山名についている伊豆などは丹沢山塊に邪魔されて見えません。しかし、東方、平野方面へ没していく低い山並みはいい感じです。 伊豆ヶ岳より本日辿る尾根方面。いよいよ縦走開始。古御岳への下りは、「関東ふれあいの道」らしからぬ悪場です。登りもきつい。古御岳からは大きく下りますが、その後穏やかな道になり、さほどの登りもなくナローノ高畑山に着きます。「ナローノ」とはどんな意味なのでしょう。ここは、5万図の高畑山(622.7m三角点)よりひとつ伊豆ヶ岳寄りのピークです。それでは、三角点峰には何と表示されているのだろうと思い、気が付かないまま通り過ぎることのないように注意深く歩を進めると、案の定縦走路は北面を巻いています。縦走路の右側のやや藪っぽい尾根道を辿って三角点を発見。「中ノ沢頭」と表示されていました。縦走路に合流し車道の通る天目指(あまめざす)峠へ下ります。そこからの登りもややきついですが、少し先は明るく開けた伐採地となっています。 やがて子の権現が見えるとすぐに竹寺への分岐へ入ります。もし、子の権現が初めてなら片道数分なので往復して来てもいいでしょう。ここから548mピーク鉄塔までは前回の逆コースとなります。所々で対岸の都県境尾根を中心とした展望が得られます。竹寺近くの釣り鐘ピークを越え、竹寺や小殿への道を分け、「関東ふれあいの道」じゃなくなった後も明瞭な道が続きます。電線沿いの道となってしばらく登り下りすると548mピークの手前の鉄塔に着きます。 電線沿いの伐採地より楢抜山の双耳峰。さて、いよいよここからが本日のハイライト、未知の領域です。南へ仁田山峠まで急降下。車道の切り通しの脇から再び登り始めると何だか不気味な雰囲気に。今までとはうって変わって藪っぽい道になって前途困難を思わせます。木の間から名栗湖が見える程度で、殆ど展望のない急登の末辿り着くピークは僅か手前で道が左へ逸れているので、折角ですから寄って行きますが別段何もありませんでした。一旦下って登り返したピークが5万図上553.5m三角点の楢抜山です。この辺からは、木に巻かれたピンクのビニールひもを見逃さないように注意しながら歩を進めます。すぐに石灰岩の積み重なった天狗積ピークですが、その後は相変わらず展望も特記すべき事項もないまま、所々不明瞭になる道を外さないように注意して赤沢へ下りました。 住宅地へ出たら川沿いの道僅かで街道へ。赤沢BSは、右へ100mへ行った所にありました。 本日は、平日のため、伊豆ヶ岳〜竹寺付近も数組のハイカーと出会っただけでしたが、楢抜山周辺まで来れば、たぶん休日でも殆ど人に会わず、静かな山歩きが楽しめると思います。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |