白鳥山(駿河)



                       2001年 1月13日(土)曇

JR・芝川1133…トンネル入口交差点1154…1258白鳥山1323…塩出1427…
   (70)  21       (70)  64 (△568)   64(100)  20

トンネル入口交差点1447…1506芝川
           19

                  体力度A 神経度A+ (歩行合計約3時間15分)

◇5万図 富士宮
◇2.5万図 富士宮

 身延線芝川駅近くの山でまず目に付くのが富士川右岸にピラミッドのように聳える白鳥山です。正月休みに近くの大鏡山に登って、やはりこの山にも登りたくなりました。この山は静岡県と山梨県の境に位置し、指導標完備の登山道は静岡県芝川町側、本成寺付近からの尾根道ですが、下りには南へ県境の尾根が使えます。前回(93.12.19)山梨県富沢町側山頂直下で工事をしていたので、何が出来たのかも気になる所です。

 東海道線富士で乗換えた身延線鈍行は殆どが西富士宮止りで、東京から鈍行で使える午前中の列車は、芝川に11時20分頃着く1本だけです。今回は、沼久保手前で何かぶつかって一時停車したため芝川着は10分くらい遅れました。


 芝川駅ホームから白鳥山。


 駅前から左へ行き、すぐの踏切を渡り、富士川側を正面に白鳥山を見ながら歩きました。三つ目の内房(うつぶさ)橋を渡り、そのまま直進します。やがて突当たる三差路を50m位右行くと交差点があり、左はこれから辿る尾根の末端をショートカットするトンネルの入口です。交差点の10m位先、カーブミラーの柱に左方白鳥山を示す指導標がくくりつけてあったので、そちらの簡易舗装道を登って行くと、一段上は意外に大きな集落になっていて、2〜3分で再び左白鳥山を示す指導標。
 それに導かれて人家の庭先のような所を登って行くと、竹林から植林帯となり溝状の道を登って行くと右手に石段あり。地形図に神社の記号があるところでしょうか。その石段を登るのが正解でしたが、筆者はその先から右へ道を登り、石段の上で合流。その上にも短い石段がありその先はまだ植林が若いので明るい感じで、下界や愛鷹連峰が望める所もありました。
 再び植林帯を登って行くと尾根が平坦に広がった方のような所に出ますが、その先ひと登りで、2.5万図にも等高線が輪にならない小さなピーク(約480m)に着き、白鳥山上部がよく見えます。僅かに下った後、ややきつい最後の登りを頑張れば山頂です。

 山頂。


 山頂から十枚山、篠井山方面。


 山頂山梨県側は前回の時よりだいぶ手が入っていて、西面、十枚山から七面山、天子山塊、富士山と、大展望が広がります。大胆な伐採ですが、元々植林なので、大展望と引き替えなら惜しくはないと思います(^^;)。展望表示盤は南アも見えることを示していましたが本日は生憎のくもり。それでも、雲は高めで、富士山も見えました。「山梨100名山」と書かれた標柱を見て、この山はサンニチ社の選んだ「山梨100名山」の中の標高最低の山であった事を思い出しました。
 山梨県側の道は、完全に遊歩道化していて、5〜6分下ると車道に出てしまいました。車道から遊歩道への入口には「山頂まで300m」の看板があり、前回見た工事は、この公園化と林道の造成だったことが判りました。


 山梨県側山頂直下の遊歩道。


 しまった!。遊歩道に釣られて、下山予定の県境尾根より西へ下りて来てしまったことに気が付きました。県境尾根へ合流すべく、車道を左へ下ります。目の前には浜石岳アンテナピークや貫ヶ岳等、山だらけの展望がいい感じで広がっています。やがて右へ折れますが、車道はどこへ行っているのかも未知ですし、切り返しているとしても遠回りになるので、傾斜に沿って植林帯の斜面に突っ込みます。藪も殆どないのでどんどん下って行くと、樹間に再び車道が見下ろせます。右方から切り返して来たようです。「ショートカットが出来た」と喜んでいると、車道近くは藪。そこへ突っ込むと、車道との境は3〜4mの崖。しかし、50m位左手では、植林斜面と車道の境に崖はないようなので、そちらを目指します。と言っても車道近くは藪だらけなので、少し登ってからトラバースして、再び下って車道に出ました。
 県境尾根を目指して車道を左へ下り、また車道が右へ折り返す所で、そのままトラバースして行く道を発見。勿論これに入ります。入口は枝や、伐採された木が捨て置かれていて歩きにくい。すぐ細道となると踏跡がしっかりしていなくてずり落ちそう。それに、左(山側)には大石がゴロゴロしていて感じ悪い。今地震なんか発生してあれが落ちてきたりしたらイチコロなので、ビビります。しかし、100mも行かないうちに県境尾根に出る事が出来ました。この尾根道は概ね踏跡がしっかりしていますが、間伐材が放置してあって歩きにくい所も多いです。しかし、割とはっきりした尾根なので迷う心配はありませんでした。
 前回は、最後まで県境を行って、車道に出るところの人工の崖で難儀しました。小沢が車道の下に潜る手前の側壁をへつるようにしてやっと車道に出た記憶がありますので、今回は木に引っかけて下りられるように9mmのロープを持参しました。しかし、その後藪山をいくつも経験して、道を探る嗅覚が発達したのか、今回は途中から左に分岐する尾根(これが前回も辿ろうとしたルート)に入り、無事塩出(しょで)の集落に出ることが出来ました。里道を左へ少々で境川沿いの道路に出ることが出来ました。


 前回境川沿いの車道へ下りた県境尾根末端部(93.02.19撮影)。


 ここは、県境より1kmくらい芝川に近く、交通量の多い車にビビりながら、トンネルをくぐって往路に合流するまで20分ほどでした。更に、始めに来た道を逆に辿り、20分くらいで芝川駅に戻りました。富士行にはは1時間くらい待つので、程なく来た甲府行に乗って、明るいうちは身延線の車窓に山だらけの風景を楽しみつつ甲府へ。甲府から中央線で帰京しました。



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