風神山〜高鈴山(日立)

紫のルート


                       2001年 2月25日(日)晴

JR・大甕902…風神山三角点950…真弓神社鳥居手前1040…ゴルフ場入口1212…
   (30)  48  (△242)  50        (280)   92   (400)   86

1338高鈴山1354…1528市民の森上部1535…1548助川山1605…1718日立
  (△623)  82(正味)  (300)   13  (△328)  73  (30)


                 体力度B 神経度A+ (歩行合計約7時間30分)
◇5万図 日立

 正月2日に、風神山へ行って、真弓神社付近よりへ高鈴山方面への道しるべを発見したので、日も長くなってきたこの日、その縦走を実行しました。この尾根は、以前、高鈴山からの下りに使いましたが、途中ゴルフ場にぶつかって、車道を下ったことがあり、大甕(おおみか)まで道が続いているのなら是非歩いてみたいと思った訳です。 僅か標高623mの山へだらだらとしたみちを4時間半も掛けてのんびり登るのも、悪くありません。

 大甕から、真弓神社付近までは2度目なので迷うことなく快調に歩を進めることが出来ました。風神山を通過すると、いよいよ山らしい道となり、やがて左手樹間には、先日縁まで行って引き返した採石場も見えました。城跡のような地形を過ぎて、車道へ。すぐの三差路から200mくらいで、真弓神社方面への山道に入ります。少々で左前方に鳥居が見え、その手前に高鈴山への分岐があります。(ガイドとしてご利用の場合、ここまでは「風神山〜真弓神社」もご参照下さい。)
 この分岐に入るとすぐに先程の続きらしき車道に合流してしまいました。真弓神社へ寄らないなら、高鈴山方面へは車道を直進したほうが近道だったでしょう。そのすぐ先、「立入禁止」の標識がありますが、同時に高鈴山を示す指導標もあるので、「歩行者はOK」と解釈して進むと、1分くらいで左手に高鈴山への山道が始まります(指導標あり)。
 ここからは、そんな奥地でもないのに、風の音や鳥の声くらいしか聞こえない、全くの人外境の風情となります。50分くらいで左へ折れると道は広くなります。使われていない車道のようです。更に20分くらい先、指導標に従って右斜面を登ると、ゴルフ場の側道に出ます。ここは、ティーグラウンドのすぐ近くなのでOB球にビビる所ですが、幸い前の組が打ったばかりのようで、そそくさと右へ進みます。10分ほどでクラブハウスの前を通過し、更に10分ほどでゴルフ場入口の門を出ます。つまり、20分くらいゴルフ場の敷地内を通ったことになります。場内からは、高鈴山のアンテナも遠望出来ました。門には、「立入禁止」の表示もあり、風神山方面を示す指導標もないので、逆から来たとき、ここから尾根を離れて車道を下ってしまったのも自然な事でした。


 ゴルフ場から。


 下りの車道を右へ分けて正面右手から再び山道に入ります。421.5m三角点は確認出来ませんでしたが、たぶん僅か右(東)を通過していると思います。
 その後も大した起伏もなく高鈴山を目指して進んでいきますが、本当に非日常の世界を彷徨う感じでいとよろし。笹藪も少しありますので、適期はやはり草が枯れた季節でしょうが、頂上が近づくと所々雪が残っているので、アイスバーン状の所は避けて歩きました。
 やがてショートカットのような斜面の直登ルートを少し頑張れば、巨大なアンテナ(雨量観測施設)の立つ山頂の一角で、三角点は、奥の一段高い所にあります。開放的な雰囲気はあるのですが、山岳展望的にはイマイチです。この日も北関東までは見えず、僅かに目立つのは奥久慈男体山周辺くらいでした。
 遅い昼食にしていると、風が吹き抜けて寒さが身にしみます。北面はアイスバーンが多そうですし、時間的にも余裕がなく下山後のバスの便も怪しいので、神峰山方面は断念して、指導標が「助川城跡」を示す方へ下ることにしました。こちらも長丁場ですが、日立駅の近くへ下りることが出来そうです。


 高鈴山山頂。


 10分ほど下ると四辻ですが、指導標に従って正面の細めの道へ行きます。この道もすぐ林道になり、途中道なりに左へカーブして行止まりから引き返し12分くらいロス(^^;)。戻ってみると正しい道の方が正面にあったのですが、分岐点付近に雪が残っていて、無意識に避けてしまったようです。
 相変わらず緩い尾根道をだらだらと下った行くと、小平地に数十体の石像が立ち並ぶ「百体観音」があり、一休み。
 更に行くと、右への分岐があります。前回この尾根を下ったとき、この500mほど先からの山火事跡の所で造成工事が行われていて通行止めだったので、ここまで引き返してきて北ノ沢集落へ下り、長い車道歩きを強いられたのでした。今回はどうでしょうか。
 問題の場所まで来てみると、工事はとっくに終わっていて「助川山市民の森」という公園になっていました。「山火事跡を補修して、だいぶ植生が回復して来た」なんてエラそうな事を書いてありますが、自然破壊以外の何者でもありません。山火事は山の表面を焦がしただけですが、この造成では、補修どころか地形まで壊してしまっているのですから。前回、自然破壊の工事のために迂回させられたと思うと、改めてムカついて来ました。


 「助川山市民の森」。


 丁度この付近から尾根が左右二股に分かれていて、その間の谷側斜面が全部公園になってしまっています。従来の道は、左側の尾根を行くものですが、もうかなりバテていたこともあって、その谷側を巻いていく車道を歩いてしまいました。公園に入った所から10分ほどで助川山(328.3m三角点峰)の分岐。整備され過ぎた道を、ほんの1〜2分で助川山に立つことが出来ます。ここもコンクリで造成されていますが、流石に三角点のまわり数mだけは原型のようです。
 ここからの展望は特筆ものです。海岸線に沿った市街地は意外に広く長く、その先は勿論海。背中方面は高鈴山周辺に阻まれて遠望はないものの、風神山から高鈴山、神峰山から鞍掛山へと、以前、そして今日歩いてきた尾根のつながりが大パノラマになっていて、歩いてきた道のりを思うと感慨ひとしおです。


 助川山から風神山方面。


 いよいよ、最後の下りにかかります。索道の下は落下物よけのチューブの中を通り、どんどん下って行くと、すぐ目の前が住宅地と言うところで、助川城趾を指す指導標は左を指していましたのでそちらへ。しかし、それらしきものはないまま、市街地へ出てしまいました。初め、団地の中の階段状の道を下り、学校に突き当たったら左へ。適当な所で右へと道を拾って駅を目指します。目印は「イトーヨーカドー」の看板と、お台場で見たような球形の建造物。
 R6に出たら、左へ僅かで右折してR245へ。更に道を拾って駅を目指します。駅近くの球形建造物はプラネタリウムでした。それなら、半球でいいと思うのですが。
 日立駅で最初にたどり着いた東京寄りの海岸口は渡線橋上にありますが、登ってみると「休日閉鎖」で無駄足。使える入口は仙台寄りにあり、着いた1分前に上野行が出たところでした。でも、次の上野行まで20分少々なのでノープロブレムでした。
 大した登りもなかったのですが、歩いた距離は長かったので、結構バテました(^^;)。



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