仙洞寺山・三角山(道志)

青のルート


                         2001年 3月24日(土)晴

(京王線・橋本からバス)三ヶ木BT933…林道入口955…1046ベンチ1058…仙洞寺山1112
            (200)  22 (220)  51   (450)  14(・583)

…1208金太郎権現1217…三角山1233…車道1300…前戸BS1330…1424三ヶ木BT
56    (460)   16(△515)  27(300)  30 (260)  54

                          体力度B- 神経度B(歩行合計約4時間45分)
◇5万図 上野原
□筆者参考文献 「中央線の山を歩く」(新ハイキング社) 

 仙洞寺山は登り下りに好展望が得られる山で、比較的交通の便も良いのにハイカーに会わない穴場です。今回2度目ですが、前回、尾根伝いに三角山(五万図上515.0m三角点ピーク)や茨菰(ほおづき)山方面を目指すつもりが、仙洞寺山からの下りで道を間違えて渡戸へ下ってしまったので、そのリベンジのつもりです。

 三ヶ木(みかげ)BTは、東京方面からJRや京王の橋本駅を経て、丹沢や道志方面へ入山する際のバス乗り継ぎ点となっています。今回は、ここから直接歩き出します。すぐ先の交差点から、バス通り(R413)を南下、やがてR413が右に道志川沿いに行くのを見送って更に少し南下すると神社の先で、右手奥に「通行止め」のゲートを発見。ここが、仙洞寺山林道入口です。ゲートの横を通って登り始めますが、徒歩での進入は問題ないようです(^^)。
 尾根に沿う道となってから、初め緩く一直線に登って行きますが、やがて急傾斜地となりジグザグに登るようになると、北面中心に展望が開け、特に南高尾山稜が目立ちます。やがて、山頂を取り巻く周回部分に突き当たり左折すれば2〜300m先の左手から仙洞寺山への山道が始まります。
 尾根上の道は左側が公園施設風の伐採地で、通常とは逆の雑林の植林という試みが為されているようです。このへんからは、足下の集落から津久井城山方面、その先に多摩丘陵から関東平野の展望が開けますので、上部のベンチで大休止。その少し先で伐採地が終わると五万図540m等高線ピークで進路を右に取ります。尾根に沿って行けば樹林に囲まれた仙洞寺山山頂に着きました。山頂に山名標識も三角点もなく、「青野原村」の標石のみありました。
 仙洞寺山からは、赤色ビニールひも等の目印を頼りに注意深く下ります。やがて、はっきりとした尾根道となりますが、藪っぽいので、皮軍手は必携です。10分強で周回道路を横切り、道は平坦に近くなりますが、更に5分も行かないうちにはっきりした下りが始まります。
 この地点は、右手が伐採地になっていて、宮ヶ瀬湖や丹沢主脈が望めます。しかし、景色に見とれてこのまま道なりに下ってしまうと前回と同じ事になってしまうので、注意深く右に分岐するルートを探ります。それらしき目印もないので、100mほど戻ったところにある分岐に入ってみると、一度折り返したきり、そのまま逆方向へ下ってしまっているようです。伐採地まで戻り、仕方なく偵察の意味も含めて斜面を右へ下ってみました。足場の悪い斜面を下りながら地形のつながりを観察すると、どうやら、伐採地と植林の境付近がルートのようです。そちらへトラバースすると、道がありました。この道も真っ直ぐに下っているので急ですが、木に捕まる事が出来るので伐採地斜面よりは楽で、初めからここを下るべきだったようです。
 鞍部に下り着くと、ここから先は尾根がはっきりします。小ピークを越えていくと左からの明瞭な道を合わせて金太郎権現(五万図上三角山の南東350mにあるピーク)への登りになります。ここの階段状の登りは、結構きつく感じて、下から見えていた途中の鳥居をくぐったのも数m過ぎてから振返るまで気が付かないくらいでした(^^;)。金太郎権現の狭い山頂は社が大部分を占めていますが、南側のへりからは丹沢方面の眺めが見事です。


 金太郎権現から丹沢主脈方面を望む。蛭ヶ岳付近はアルプスの高山のように見える。


 ここから下った鞍部は送電線が横切っていて、鉄塔の手前左手から茨菰山方面への下り道が出ていますが、ここから片道10分弱の三角山へ往復します。三角山への道は、初めの数mだけは笹藪ですが、その先はちょっと岩っぽくて明るい雑木の痩尾根でいい感じです。三角山の頂稜部は細長く、三角点付近から見ると奥へ数10m行った北端にもアンテナがあり、北面の展望を期待しましたが、行ってみるとそちらも展望はありませんでした。鞍部に戻り小休止。


 金太郎権現と三角山の鞍部付近から仙洞寺山を振り返る。緑が今回のルート、マゼンタが前回下ってしまったルート。


 先程見付けた道を下ります。植林帯でやや広い道に突き当たったら右へ。この辺り、三角山と茨菰山を結ぶ尾根の南面の小さな谷を回り込んで行きます。やがて、舗装された自動車道に出ますが、南から乗っ越す道の、峠(鞍部)のやや手前になります。茨菰山への登り口は舗装道を横切った先から続いている林道のようですが、ゴミの不法投棄対策か、完全にバリケードされています。横も封鎖されていて、徒歩でも仙洞寺山林道入口のように脇を通り抜けることは出来ません。強いて言えば、ゲートの扉の網目が粗いのでくぐり抜けられそうですが、不法投棄監視中との看板もあり、見咎められるリスクを冒してまで茨菰山に登りたいほどの元気もなくなっていました。前回からの課題である仙洞寺山から金太郎権現へのルートをクリアした事に満足して、このまま、道志川沿いへ車道を下る事にします。
 下ると行っても、まずは鞍部までは緩く登って行きます。乗っ越して下りに転じれば、正面に、以前辿ったことのある石老山から東南東に延びる尾根が意外に高く大きく見えます。やがてR413に突き当たると逆方向にバス停も見えますが、右へ進みます。やがて着いた前戸のバス停で確認するとバスまで30分強。歩いても1時間弱の道のりなのでラジオ(勿論イヤホン使用(^^))でパリーグ開幕戦実況(西武の松坂、期待していたのにいつもの四球病で崩れる(T_T)。)を聴きつつ、景色をを楽しみつつ、三ヶ木のバスターミナルまで歩きました



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