2021年12月27日(月)晴 秦野駅0955…1047権現山展望台1100…弘法山1117…1212念仏山1234 (93) 52 (△243.3+α) 17(・235) 55 (357) …1333高取山(道間違い10分)1351…1429三角点探し1434…伯母様山1518 59 (△556.2) 38 (△356.5) 44(△179.3) …R246出合1607…1653伊勢原駅 49 (40) 46 (35) 体力度B- 神経度B (歩行合計約6時間20分) 【GPS記録】距離16.7km 【地理院地図累積標高差】上り926m 下り984m ◇5万図 秦野 藤沢 例によって地理院地図を開いて近場で通行可能そうな個人的未踏ルートを探します。大山南尾根末端部から東に派生する尾根は目的に合いそう。目についたのは聖峰(・380)の北側の尾根。これを大山南尾根から分岐〜356.5m三角点〜179.3m三角点と辿るのは面白そう。ググってみると、ゴルフ場の縁にある179.3m三角点峰には「伯母様山」の名があり、登頂記録もありましたので立入り可能と判明。それで、秦野から大山南尾根を辿って高取山の北からこちらの尾根に入り、伯母様山まで行くコースに決定しました。 尚、高取山までは「秦野から聖峰」の記事と殆ど同じルートなので、重複する説明は原則省きます。(文中、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。) 秦野駅から北へ行き、川を渡って100mくらい先を右折、台町交差点で広い道に合流し東進、河原町交差点で左折して200mほど行くと右手に「弘法山公園入口」の標識があるので、ここから水路を渡ってジグザグに急登します。 登り着いた「浅間山」の標識のある場所はピークではなく権現山の肩のような場所ですが、樹間から秦野市街の奥に富士山が望めます。その先に僅かな膨らみがありますから、そこが浅間山山頂なのかも知れません。 車道を渡って一登りすれば権現山で、展望台(建物)に登れば広い展望が得られます。ベンチに座り軽食タイム。 権現山展望台より秦野市街の向こうに富士・箱根を望む。 権現山展望台より大山を望む。権現山から下り、弘法山へは広く平坦な遊歩道を行ったあと遊歩道と尾根道に分かれて並行する道になります。尾根道の方を登りました。 弘法山山頂。ここまでは園地の範疇で、遊歩道主体でしたが、ここからは山道(小径)らしくなって、しかも雑木の明るい道なのでワクワクします。1時間弱でたどり着いた念仏山には立派なベンチがあり、12時も回っているので、ここで昼食休憩。ベンチに座った正面、樹間に箱根山が見え、その左に光る海が印象的です。 念仏山山頂。山頂の奥には「念仏山の由来」の説明板や石地蔵等ありますが、高取山方面への道は山頂手前から右へ分岐しています。 尾根沿いの道を辿り、454m峰を左から巻いて、高取山への登り。本日最もきつく感じる所ですが、470m圏付近から露岩の急登となり、多少気が紛れます。 聖峰への分岐を見送って更に登れば高取山山頂到着。高木に囲まれてほの暗い場所ですが、樹間に大山が覗けます。 ここは本日の最高点で、以降、大きな登りはないはず。ここまで、思ったより時間がかかりました(「秦野から聖峰」の39分増し、1.27倍T_T)。)が、少し安堵。 高取山山頂。樹間に大山。しかし、それで気が緩んでしまったようで、小休止の後、何も確認せず道なりに下ってしまいました。景色や陽の射す方向をおかしく感じてGPSを見て、明後日の方向に下ってしまった事が確認出来ました。山頂まで戻り、今度は指導標が「大山」を示す道を下ります。(※標高差50m、時間10分ほどのロス。) 6分ほど下って、右に下る道の入口発見。GPSと地図でここが目指す尾根への分岐点と確認しました。ここから多少の登りはあっても全般的には下って行く道ですが、個人的未踏の道で本日の核心部です。 目的の尾根に入ると始めは植林帯を下る。植林帯の急な下りの後、穏やかで明るい雑木の尾根道となります。 420m圏の穏やかな尾根道。やがて、尾根の左側は緑色の金網柵で隔てられるようになります。道は尾根のすぐ右を並行しますが、地図上、356.5m三角点まで直線距離370mほどの地点から稜線は南に離れてトラバース気味に下って行きますので、そこからは道の左へ入り、柵に沿って行きました。 藪はそれほどでもないのですが、所々柵の上部から斜めに地面へ番線(太めの針金)が張ってあるので注意が必要です。 しばらく柵沿いに辿って、356.5m三角点付近に来たことをGPSで確認。三角点標石を探して付近を行き来し、柵の向こう側も見ましたが、三角点標石は見つからず。そろそろ日没も気にしなければならない時刻なので5分ほどで切り上げて前進しました。 356.5m三角点付近。標石は発見出来ず。この先、地図通り下りとなり、更に先では柵に沿って右へ下ります。下りで例の番線を首に引っ掛けて転倒したら命にかかわるのでそれには特に気を付けました。道なき道の下りは不安ですが、こちらへ下ればさっき分れた地図の破線の道に合流出来ると思われるので、懸念は暗くなるまでのうちに良い道に出られるかどうかです。しばらく下って廃林道のような広めの道に出合い、一安心。(※右からはさっき分れた破線の道が合流。) この道には「高取山」を示す指導標がありますから、356.5m三角点に寄らずそのまま破線を来る道は広域のガイドブックには紹介されていないものの、ハイキングコースだった事が判りました。これを下って行けば舗装道路に合流しました。左へ行きます。 舗装道路出合で振返る。「高取山」の指導標あり。この道も目的の尾根沿いです。少し先でゴルフ場を防球ネットのトンネルで横断、広くなった尾根の南の縁を行きます。 ゴルフ場を防球ネットのトンネルで横断。更に車道を進むと尾根の右(南)側を行くようになります。ゴルフ場は尾根の左側なので見えなくなります。この辺、地図で伯母様山へ続く破線はないので、このまま車道を行き南側から登るつもりです。 程なく、伯母様山が近付いて来たので、左側から登って行く小径はないかと見ながら行きますが、道が右へカーブして下って行く直前に左後ろへ折返すように登って行く道を発見。それに入ります。 位置的には地図の破線の辺りなのですが、はっきりした道は地図の破線ように稜線までは行かずに左へトラバースして消滅。尾根上まで大した距離・標高差でもないので、そこから適当に上を目指して登りました。道に出合う事を期待したのですが、尾根上まで来ても道はなし。でも山頂まで100mもなさそう(※水平直線距離約70m)なので右へ薄めの笹藪を漕いで登って行くと、大儀なく山頂に到達しました。山頂部は下草がなく、木に巻かれたテープに「伯母様山」の手書き文字。三角点標石も発見出来ました。 伯母様山山頂。もう15時も回っているのですぐ下山、と思って周りを見渡しますが、山頂から下って行く道も見つかりません。探しているうちに暗くなったら大変なので、すぐに諦めて、GPSを頼りに登って来たルートを下る事に。と言っても何も目印がないので全く同じルートは無理で、軌跡からあまり離れないように修正しながら、歩き易そうな所を下ります。何とか最初の小径まで下り着けたので一安心。車道へ戻りました。車道−伯母様山は往復20分強の所要でした。車道へ降りたら、靴を脱いで、中に入り込んでしまった土や落葉を叩ぎ出してまた装着。後は車道歩きです。 舗装道を下って行くと傾斜も緩み、谷戸のようなのどかな風景となり。林道から農道に変わった気分です。 谷戸のようなのどかな風景と伯母様山を振返る。突当たって左折。左・恵泉園芸短大(※2005年廃止。)、右・東京農大農場の間を行きます。この辺、バス停もありますが本数も少ないので利用するつもりはありません。左手に比々田神社の入口がありますがパス。(※紀元前からある古い神社らしいので寄らなかったのは残念。) 更に進み、東名高速をくぐり、R246に出合います。 東名高速をくぐる手前100m地点より。左・高取山、舗装道の奥が356.5m三角点辺り。ここからは右へ鶴巻温泉駅の方が近いのですが、駅そばを食べたいので、それがありそうな左へ伊勢原駅を目指します。 R246を東進、伊勢原交差点で右折します。左手に「伊勢原大神宮」がありましたがただの神宮より大きくないのに誇大表示だと思いました。(※しかし「大神宮」は「大きな神宮」という意味ではないようです。)。 程なく伊勢原駅に着き、目論見通り、「箱根そば」でかきあげそばを食べました。箱根そばはそば最低限の3割そぱで、4割の富士そばよりそば粉含有率は低い(「がっちりマンデー!」調べ)のですが、つるつると美味しく食べられたのでそういう価値観は無問題です。そもそも、それが重大なら、価格はうどんよりそばを高く設定するはずです。 前半(高取山まで)は好展望と美林の道を神経使わずに楽しめ、後半はちょっとした冒険心が満たされ、全体として面白いコースだったと思います。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |