2022年1月4日(火)晴時々曇 青梅駅1205…1241駒木野神社1254…1330「表蹟社」石碑1333…主稜出合1408 (199) 36 (220) 36 (324) 35 (336) …二ツ塚峠1418…新二ツ塚峠1428…西多摩霊園分岐1447…1504道迷い1509 10 (・358) 10 (316) 19 (・311) 17 (263) …三角点1517…1525祠1534…1538里道出合1541…1611武蔵引田駅 08(△240.9) 08 (210) 04 (168) 30 (170) 体力度A+ 神経度B (歩行合計約3時間55分) 【GPS記録】距離11.8km 【地理院地図累積標高差】上り569m 下り598m ◇5万図 五日市 八王子 |
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以前、馬引沢峠の東から北側の尾根に入り、365m峰〜350m圏峰と尾根を辿ったのですが「表蹟社」と記された石碑のある320m圏峰(350m圏峰側鞍部からの比高は2〜3mほどの肩のような場所)から先、300m圏峰〜270m圏峰への道が判らず谷沿いに青梅方面へ下山しました。そこで、今回、270m圏峰東麓の神社記号側から登って前回未踏部から石碑ピークへ行き、前回の逆コースで「日ノ出アルプス」主稜へ。下りにも個人的未踏のルートを歩きたいので、主稜に出たら東へ辿り、西多摩霊園方面への道の311m標高点付近から南へ谷戸川左岸の尾根に入り、途中破線(小径記号)が途切れた部分を尾根沿いに繋いで、240.9m三角点峰を通って南下、下山しようと言う目論見です。 今回は、序盤と終盤に未踏区間があってささやかな冒険心がくすぐられるコースです。(文中、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。) 青梅駅の弁当屋で昼食用弁当を調達し、右方へ歩き始めます。朝、ごたついて出遅れたので出発が昼過ぎになってしまいました。何事もなければ明るいうちに下山できる歩程ですが、未踏部を含むので果たして完歩出来るのか!?。でも、最悪、前途を打ち切ってもエスケイプ容易なのが里山のいいところ。 青梅市文化交流センター交差点から万年橋方面へ南下。道は右カーブして、正面に大岳山を見ながらだらだら下りますが、「郷土博物館 ←」の標識を見て左折。万年橋経由の方が高度ロスが少ないのでそちらのつもりでしたが、こちらも見た目大した下りでもないので「公園を通ったほうがいいや」と気が変わり、釜の淵公園の歩道橋・柳淵(りゅうえん)橋で多摩川を渡りました。公園内の遊歩道から「かんぽの宿」前の舗装道路に出ました。 舗装道路に上がって柳淵橋を振返る。地図とGPSを頼りに適当に道を拾って地図上神社記号を目指せば、石段下に到着。鳥居の右に「村社駒木野神社」と彫られた石柱がありました。 駒木野神社の石段。やや長い石段(※標高差約25m)を登りきると社殿がある平地に出ました。ここで昼食休憩。残念ながらベンチ等はないので社殿右脇の縁側に腰かけさせてもらって弁当タイム。人の姿が皆無なのは幸いでした(^^;。 駒木野神社の社殿。社殿の右奥に明瞭な登路発見。登って行くと260m等高線付近の小平地に祠がありました。ここが駒木野神社の奥宮かなと思いましたが、その先も明瞭な道が続いています。 奥宮?。程なく270m圏峰山頂に登り着くとそこにも祠が。こちらが奥宮ならさっきのは中宮かな?。(※Yahoo!地図情報ではここは「あたご神社」。) とりあえず、未踏だった1峰に登頂達成。 こちらが奥宮ならさっきのは中宮?。ここからの下りは、今までほど整備された道ではないものの普通の山道ですが、落葉に覆われているのでスリップに注意が必要です。 鞍部からは右に下る道が分岐しますが勿論尾根を行きます。その先の登り道にはトラロープがあり、ざらざらと滑り易く、捕まれる立木も少ないので、これにかなり頼って登りました。下りだったらビビるような所で、前回こちらに来られなかったのは良かったかも。 急登が終わった先の左側からはがけ記号の下方を覗き込むことが出来ました。採石場のように見えます。(※青梅建設発生土再利用事業所 (株)冨士土木 青梅工場。多摩地域の建設残土の処理場のようです。) そこからは緩斜面の尾根で道は不明瞭になりますが、左は崖で、そちらなら間違えて下ってしまう恐れもないので、判りにくい時は左寄りに行く感じで進むと、右手に比高2〜3mほどの露岩の高まりが出現。300m圏峰の頂陵部と思われるので登れそうな所から登ってみました。僅かな距離ですが、しっかりした木の根などがなく、足を置く窪みには滑り易い砂があったり、手がかりの岩角ももろいのでビビりながら登りました。 300m圏峰の頂稜部は岩。テーブル状の地形を期待していたのですが、登ってみるとくさび状の痩せた岩稜でした。左右似たような高さのギザギザが続き、どこが最高点か判りませんが、ビビって立つ事も出来ないので、頂稜上を歩くのは諦め、「ほぼ登頂」と言う事にして尻を着きながらおどおど下りました。 登ってみるとくさび状の痩せた岩稜。その先の鞍部付近の尾根は平坦ですが藪っぽくなりました。石碑ピークの手前は急斜面で、尾根沿いに行くなら左側ですが完全なヤブなので右へ行くとはっきりしたトラバース道となり、いい道(前回下った道)に合流しました。道なりに僅かに登れば「表蹟社」石碑ピークに到着。さっきのトラバース道はいい道側から見るとあまりにも地味で、前回分岐を発見出来なかったのも「さもありなん」と思いました。 「表蹟社」石碑ピーク。ここまでで本日の第1の核心部は無事通過しましたが、16時くらいまでに里に出たいので先を急ぎます。 350m圏峰前後の多摩川側はかなり広範囲な伐採地となっており、青梅の市街地とされ囲む山々が見渡せ、その奥の大岳山や川苔山は印象深く眺められます。 350m圏峰手前より川苔山方面を望む。次の365m峰は植林帯で山頂への道もないので今回は左の巻道を通過します。 南寄りに向きを変えた道はきついアップダウンもなく、快調に進んで「日ノ出アルプス」主稜ルートに合流。すぐ右は馬引沢峠ですが、今回は左へ。 二ツ塚峠は鞍部の乗越ではなくジャンクションピークのような場所です。久々に来ましたが、昔来た時と同様ベンチ等はないので、写真を撮った後、先を急ぎます。 二ツ塚峠。その先、2つのアンテナ施設の間を通って下って行くと、秋川街道(<35>)新二ツ塚峠付近の法面の上に出ます。 新二ツ塚峠手前の法面の上から秋川街道を見下ろす。そのすぐ手前から左に下って行けば新二ツ塚峠ですが、急いでいなくても長居したいような場所ではないので横断してすぐ小径に入ります。のんびり歩きたい平坦で明るい雑木の道ですが、今回はさっさと歩きます。サイクリングにも良さそうな道で、ハイカーを脅かさないように「優しく走れ」みたいな注意書きもありましたが今回は自転車に出合わずに済みました。 少し先に満地峠方面と西多摩霊園方面の分岐があり、右の西多摩霊園方面へ。 更に10分ほど先に右への分岐があり、僅か先にも別の分岐が見えて、ここが目的の尾根への分岐、僅か先が、谷へ下って行く道への分岐であると確認しました。 右へ入り、ここから未踏の道、本日第2の核心部です。 目的の尾根道(右)への分岐。指導標はありませんが明瞭な道が続きます。時間が押してるとは言え、下り基調の道なので、道間違いで戻るとき余分に登るのは嫌なので、分岐は確認しながら行きます。でも、より明瞭な方の道が正解なので間違える危険度は低いです。 地図上の破線がなくなってからも、尾根沿いに明瞭な道が続きます。再び破線が現れる辺りでは右側が伐採地で大岳山方面の展望が得られ、手前の幾重もの低い山並みもいい感じです。 写真を撮るために右へ寄って道へ戻ったら「ハイキングコース」の標識が地面に寝ています。「ハイキングコースだったのか」、なら、明瞭な道が続いていたのも納得。 しかし、そのすぐ先270m圏峰の山頂手前で道は左右に分れます。右の方が本線っぽかったので行ってみると小さな切り開きの先はススキのヤブ。しかし、右手に両側からススキを被った道があるのを発見。少し入ってみますが、このまま尾根の右へ下ってしまいそうな気もして、他の道の確認のため戻ります。戻るとき、来た道より下の道を通ったら伐採地続きの木造展望舎の前を通ったので、ちょっと寄って大岳山方面の写真を撮りました。 道迷い地点付近の木造展望舎から大岳山方面を望む。戻って270m圏峰の山頂手前で今度は左へ行くと、金網柵で行止り。もう、270m圏峰の山頂を越えて行くしかないと思い、左右分岐点から道のない正面へも行ってみましたがそちらにも金網柵がつながっていて、結局、最初に行った右の前方のススキのヤブの道を行きました。そうしたらあっけなく尾根上の林道に出ました。始めから、こっちへ下れば良かった(^^;。 林道に出てススキがかぶった小径を振返る。この林道は地図上の実線で、尾根上を目指す240.9mへ向かっています。少し進むと右に露座の大仏(※鹿野大仏。日本第二の大きさで、鎌倉の大仏より大きい。)とその向こうの展望が得られました。大仏等の巨像を後ろから見るのはハイキングあるあるです。 林道の右手に露座の大仏が見える。その先、小ピークの手前で林道は右へ巻きますが、そのピークへ登る小径に入ります。すぐに登り切り、チェックポイントの240.9mの三角点標石を確認出来ました。 林道から240.9m三角点峰へ。三角点の先へ下り、すぐに林道と合流しますが、その先で林道は右へ尾根を離れて下ってしまうので再び左の尾根道へ。 これをしばらく行くと祠があり、その前(南側)はゲートボールコートくらいありそうな広場で、一基だけベンチがあり、それに腰かけて本日最後の大休止。 もう里道まで僅かの距離ですし、明るいうちの下山は確実です。祠があっても、そこから里までの道がヤブなんて事もなくはないのですが、ここの広場に枝等散らかってはおらず、日常的に人が来ていそうなので、それなりの道はあるはず。と思った矢先、中学生らしき少女2人組が登って来て、一人はジャージですがもう一人はスカートだったので、残りの下りが整備された道であると確信しました。 尾根末端近くの祠。十分休んだ後最後の下り。広場南端の右(西)側から少し先で左へ下って道の法面の上で右へトラバースして小さな流れの手前で里道(車道沿いの歩道)に出ました。取り敢えず、右に見える交差点に行き、西・武蔵益子か東・武蔵引田かどちらへ行くか確認し、計画時の予定通り武蔵引田に決定。でも、それなら里道出合から左(東)に行った方が近かったです。 広い車道沿いに東進し、JAあきがわの所で右折すれば、道なりに南下して武蔵引田駅に着きました。 今回、比較的短いコースとは言え個人的未踏区間があって出発か遅れたので完歩の成否が少し危ぶまれましたが、終盤の未踏区間はハイキングコースだったので、明るいうちに下山することが出来ました。尚、今回、駒木野神社〜最後の祠間では新二ツ塚峠通過の車を除いて人の姿を見かけることはありませんでした。 序盤の未踏区間は意外に手強くて冒険気分が楽しめましたし、終盤の未踏区間は展望もあって気分よく歩ける道で、全体としてかなり面白い良いコースだったと思います。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |