「旅ラン 多摩丘陵」トレース(多摩)



                      2022年3月4日(金)晴一時曇

聖蹟桜ヶ丘駅1005…桜ヶ丘ロータリー1027…京王永山駅1046…1117防人見返りの峠1126
       (53)    22           (106)    19      (81)    31             (144)

…別所交差点1202…1225小野路宿里山交流館1239…1303小野路城跡1309
36     (・73)    23                 (・71)    24         (137)

…1334番組ゴール地点1339…南野二丁目BS1355…1357多摩センター駅前
25              (97)    15       (132)    31                (87)

                        体力度A 神経度A (歩行合計約4時間05分)
               【GPS記録*】距離14.5km
               【地理院地図累積標高差*】上り446m 下り442m
                *小野路城跡付近及びその下りでのコース外往復は除く
◇5万図 八王子

 以前、たまたま見たNHK BSPで見た「ふらっとあの街 旅ラン10キロ」の「多摩丘陵を越えてゆこう」回に触発されて黒川駅〜小野路宿〜唐木田駅を歩きましたが、その後、再放送を録画出来たので、出演者・つるの剛士氏が走ったルートを調べて歩いてみました。
 ただし、公共交通機関利用のため、スタートの府中四谷橋北端〜聖蹟桜ヶ丘駅(推定1.6km)は割愛、また、ゴール地点の奈良ばい谷戸〜多摩センター駅前(※3.3km)が追加となります。(※従って、番組で紹介されたコースは12.8kmと推定されます。)
 ルートは番組で映った地図のルート(見辛い)や風景を地理院地図やGoogleストリートビューと比較して特定しました。一部、不明な部分は自然なルートでつなぎましたが、大部分は一致しているはずです。 (文中、赤字は番組で映ったルート特定のチェックポイントです。また、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 聖跡桜ヶ丘駅西口から広い通りを南下、大栗川を渡って道なりに右カーブして丘陵の斜面を登ります。この辺り(「桜ヶ丘いろは坂」)車道は左右にくねくね曲がりながら登っていますが、歩道としては階段によるショートカットが出来ます。左手一つ目の階段は見送って二つ目の階段を登れば、車道を2回横断する3連のショートカットになっています。
 階段を登りきり、右へカーブする道はこの辺り尾根の上で、右手水道施設に差し掛かった辺りの左手に下りの階段があります。このまま道なりに行けば左カーブして下って桜ヶ丘ロータリーに着きますが、番組ではここの階段を下っていました。


 下る階段の上より。


 番組で桜ヶ丘ロータリーへは南東側の道(桜ヶ丘東通り)から入ったのですが階段下からその道までの経路は不明なので、今回は階段下からすぐ右折して左カーブでその道に入りました。


 桜ヶ丘ロータリー。


 桜ヶ丘ロータリーからは南西側の道(いろは坂通り)へ入り、信号交差点で左折し下って行きます。多摩市役所西交差点の先で当たった道(※<18>)を左折、右へカーブして乞田川を渡ってそのまま進めば、京王永山駅、小田急永山駅の高架をくぐります。
 そのまま南下して進むと右手永山北公園の辺りで歩道がせり上がって行きます。


 永山北公園東側でせり上がる歩道。


 公園の端から右へカーブして西進、100mくらい先で左折して南下。クランク型の歩道橋を渡り、竹林と法面の間の道を更に南下し、逆コの字型の歩道橋を渡って永山南公園に入ります。
 駐車場の手前で左折すれば、つるの氏がサッカーやってる学生にインタビューしていたグラウンド。これを左斜めに通り抜けて左折すれば永山駅から南下した道(※また<18>)を横断する歩道橋となります。横断後、車道沿いの歩道に降りて駅とは反対の方向へ進むと、道は左カーブした後右カーブして南多摩尾根幹線道路に突き当たりますので、横断歩道を渡って右折。
 この道路は南側の尾根上を「よこやまの道」が並行していて、エコプラザ多摩の先に入口がありますが見送って、その先の階段を上がって入ります。階段の上は「防人見返りの峠」と名付けられた展望台になっていて丹沢(奥に富士山)〜奥多摩〜奥武蔵方面の山々が望まれますがこの日は視程が悪く、富士山は雲の中、一番目立つ大山も霞んでいます。


 「防人見返りの峠」より丹沢方面を望む。


 それにしてもここを「峠」と呼ぶネーミングには違和感があります。峠とは道が登って下る頂点の場所で、地形を表す言葉ではないので、ここのようにピーク上にあること自体はおかしくありません。標高差を小さくできる鞍部に設ける事が多いものの、安全上の理由等で山越えの道が尾根道の場合もあり、その場合はピークが峠になります(蕎麦粒山の西の仙元峠や生藤山の西の三国峠等)。ただし、その場合でも峠道は主稜を横切る道なのです。しかし、よこやまの道は主稜を縦走する道で、ここを横切る山越えの道が見当たらないので違和感を覚えるのです。
 休憩後、よこやまの道を西進します。

 「よこやまの道」。


 少し先で車道になりますがすぐ先で舗装道のまままた遊歩道となります。
 この辺り、国士館大学の敷地らしく、左にラグビー(アメフット)場、右に高校野球場、また左に何場か判らないグラウンド(※多目的グラウンド)と、関連施設を見ながら進みます。
 やがて、また車道となったところでよこやまの道から分れて左の車道へ入ります。
 少し行くと、右下に寺が見え、高い台座に乗った緑青色の巨大な立像が目立ちます。

 眼下に寺と巨大立像。


 その少し先、右下につるの氏が「タイムスリップ」と表現した谷戸の風景が広がります。


 眼下に谷戸の風景。


 その先、左に水道施設があり、その3つ目の門の手前の三差路でヘアピンのように右折して下れば、さっき見下ろした谷戸の耕作地の右端を行く道となり、つるの氏が農家の女性にインタビューしていた畑の脇を通ります。


 谷戸に下りた車道より振返る。


 更に道なりに下って行くと、「曹洞宗 東光寺」の石柱でさっき見下ろした寺の名前が判り、また立像も正面向きとなり、千手観音らしいと判りました。(※「東光寺 千手観音像」をぐぐったら(株)老子製作所のサイトに「納入実績」として載っており、「サイズ 総丈10m」とありました。これは銅像部分で、台座込みなら25mくらいあるでしょう。)
 ほぼ下り尽くして二股を左に行けば鎌倉街道(またまた<18>)で、正面の横断は危険なので少し左へ行って別所交差点の横断歩道を渡り、少し右へ戻って左折して路地に入り、すぐ右折するのが小野路宿への道です。この道も谷戸に沿って緩く登る道で、5分くらい先の無人販売所でホウレンソウ(100円)を売っていたのですが、帰宅まで時間がかかるので自重。しかし、今考えればホウレンソウなら鮮度的には問題なさそうなので買えばよかったです。


 小野路宿への道。


 戸谷のどん詰まりから関谷の切り通しの峠を越えて左へ下り、小野路宿のメインストリート(<156>)に出ます。


 関谷の切り通し。


 宿場町の趣きのある道を左へ行進めば、小野神社前交差点に「小野路宿里山交流館」があります。前回はスルーしましたが、今回は寄って番組でつるの氏が飲んだブルーベリージュース(350円)を飲みました。


 小野路宿里山交流館。


 ここで右折して小野路城跡を目指します。小野神社の入口を過ぎた先から、右斜め前へ分岐する道に入ります。その先すぐ3つに分かれる道、前回は真ん中の道を選び戸谷沿いに進みましたが、番組では右へ登って行く道を選んでいますのでそちらへ。
 なるほど、尾根沿いとなって明るく開けて眺めも良く、こちらの方がメインルートのようです。「関係者以外立ち入り禁止」のトラ模様の柵の前を右折(左は小径)、突当たって 緑色の金網の門の前を左折して進むと、左手が広くなってベンチ・テーブルがあり、休憩している人を見かけました。
 その先で、「順路」の標識が右を差す分岐は無視して直進すれば尾根沿いに小野路城跡付近に着きます。番組ではすぐに西へ下って行ったようですが、主郭らしき場所を少し歩いてからコースに戻りました。


 小野路城跡付近。


 下った道は前回と同じですが、今回は下り着くべき場所が決まっていたので「車道の手前で右カーブ」を意識しすぎて、それより手前で右折してしまうミスを犯しました。100mほど進んで気が付いて戻りました。
 車道の手前で右カーブし、階段状の道で「奈良ばい谷戸」の入口付近の南縁に降ります。


 階段状の道上部より谷戸入口付近を見下ろす。左前方の農道で北縁の道へ。


 前回はすぐ左の車道へ出て小山田緑地を目指しましたが、番組では車道と並行する農道を50m弱進んで「奈良ばい谷戸」北縁を奥に進む道に入りましたのでそちらへ。


 奈良ばい谷戸の奥に進む道。


 この道を辿って車道から450mほど奥へ入った、左斜面が畑、右の耕作地との間に大き目の木がある場所が番組ゴール地点です。


 番組ゴール地点。


 僅か先の路傍に切り株の椅子があるのでそこで最後の休憩。すぐ先の左側には薪が積まれた施設があります。炭焼き小屋でしょうか。
 筆者はここでゴールという訳にはいかないので。休憩後先へ進みます。奥へ進み、分岐は左へ。やがて谷戸の左最奥を登り詰めて尾根上の道となります。
 東に神社記号(浅間神社)のある130m圏ピークを越えると下りになって車道(また<156>)に出ましたので左折。バス停のある左側を行きたいのですが、こちらは路側帯すらないので、歩道がある右側に渡ってから行きました。ここはまた登りです。
 少し行くと道が広くなり、左側にも歩道があるのでそちらへ移るとすぐに南野二丁目BSがありました。しかし、時刻表を見るとこの時間帯1時間に1本バスは定時に来ても30分待ち。多摩センター駅まで歩くことにしました。モノレール駅手前の交差点(※多摩中央東交差点)まで一本道です。
 南野二丁目BS辺りからは多摩センター駅付近までずっと下りのはずですが、現地では南多摩尾根幹線道路を越えた少し先まで緩く登っている感覚でした。(※多摩鶴巻四丁目交差点の先までは平均-6/1000くらいの下り。その先多摩中央東交差点までは-40/1000くらい。)
 だいぶ駅に近付くと、高架で横切る道(※多摩中央公園通り)の下をくぐる部分に歩道が見えません。歩道は立体交差の側道沿いに続いているので、一瞬「側道を登って上の道を渡り、下らなければならないのか」とビビりましたが、歩道にはアンダーパスあって、僅かの迂回で済みました。
 多摩中央交差点を右折し100mで左折して右へ回り込めば多摩センター駅前で、階段を上がってすぐが小田急多摩センター駅、その奥が京王多摩センター駅です。

 丘陵地を歩く時でもいつもは出来るだけ尾根沿いのルートを選んでいましたが、今回のように尾根をいくつか横断するのも谷戸の風景等、それなりに楽しめることが解りました。



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