四方津御前山A(中央線)

2024年1月6日(土)快晴




〇体力度A+ 神経度B (歩行合計約3時間55分)
◇5万図 上野原
□筆者参考文献 過去の拙報告


 前週(23.12.29)、久々に奥高尾縦走路(ケーブル高尾山駅〜藤野駅)を歩きました。比較的長距離の山行(GPS記録19.5km)だった為かダメージが残っていて、今週はショートコース、しかも斜行エレベーター利用で標高差も少なめな 四方津御前山に決定。ここへは3回目くらいになりますが、前回(01.03.10)からだいぶ経つので、新鮮な気分で登れます。(文中、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 中央線四方津駅から北側の斜行エレベーター(コモアブリッジ)に便乗させて頂き、山上住宅地(コモアしおつ)に登る。乗り場のエスカレーター等を合わせて駅前からの標高差105mほどを稼ぐ。降り着いた場所はスーパーなど入る商業施設・コモアプラザの前(コモアブリッジ側)。





 コモアプラザ北側の道路を東進。右手・小学校の辺りから下り坂が顕著になりがっかりするが高い方(左側)へは曲がらず、道なりに行く。(※結局、斜行エレベーター利用で稼げた標高差は差引65mほどに減少T_T)。)



 料理屋の先の左折路に入れば登山口。



 階段から始まる道をグイグイ登って主稜線の鞍部。御前山は右だが、左の小岩峰(前回はなかったが現在は「西御前」の表示あり)へ寄って行く。
 西御前からはコモア四方津の家並の向こうに倉岳山やそれに続く前道志の山並が見渡せる。倉岳山の左には富士山が山頂近くだけ見え、右奥には三ッ峠も見える。



 鞍部に戻り御前山を目指す。前回は尾根上のヤブ道を登ったが、その入り口は見当たらず。廃道化したのかも知れない。今回は初めから北側の巻道を使う予定だったのでそれを探すことなくいい道で左側へ回り込んでから右へ登った。稜線に出て少し左が四方津御前山山頂(三角点ピーク)。立木のためすっきりした展望はない。
 ベンチもあり、ここは昼食に好適だが今日は朝食も早くなかったのにまだ正午までだいぶあるし、この後難所もあるので、リンゴを食べるだけにした。



 頂陵部は東西に細長く、三角点ピークから僅かな起伏を経て東端にもほぼ同じ高さのピークがあるが、アンテナ施設が占拠している。



 その左手からの急降下が非常にきつい。崖と言うほどの斜度ではないが、ざらざらと滑りやすいのに、なぜか適当な位置に手掛かりとになる立木が見つかりにくくて苦労する。固定ロープが使える所はその助けも借りて必死だったため現場写真を撮るのを忘れた(^^;。
 その後、いい感じの痩せ尾根の道となり、すぐ先から岩稜帯となる。



 一つ目の露岩ピークへは緩く登り着き展望を楽しめるが、手前左からの下降路にビビる。僅かに下った先は崖。その手前から右へトラバースするのだが、万一勢い余ったら落下してしまいそうで。勿論、無事に通過。



 二つ目の露岩ピークは痩せているので右の巻道を通過。ここも外傾していて感じ悪いが岩の摩擦は確かなので問題ない。



 三つ目の露岩ピークーへは普通に稜線上を直登する。



 ここも、展望が良く、御前山アンテナピークや、その下に二つ目の露岩ピークを振返り見た。



 ここから左へ下り、右へ回り込んで稜線の右側をトラバースし、その後稜線に合流したが、そこへは上からの固定ロープがあり、もっと上から稜線上を来るのが本線だったようだ。
 その後、穏やかな道となって、傾斜の緩んだ所で昼食(おにぎりタイム)にした。勿論、ベンチ等はないので傾斜の変わり目の石に座り下り坂方面に足を置いた。



 そこから先、少し登った後小さな起伏がいくつもある。この辺は笹が少々道に被ってる場所もあり、やや藪っぽい感じ。送電鉄塔を過ぎ、五差路に下り着く。と言っても五本の道が1点に集まっているのではなく、左右に三差路のあるH型の道の横棒の中央に今来た尾根道が縦に突当たってる構造。
 今来た道以外4本は太くていい道。右前方向「巡視路 八ツ沢水槽」標識方向へ。八ツ沢水槽と思われる貯水池がありその先左戻る方向に鳥居。石碑に「蚕種石社」とあり、鳥居の奥は石段があるので登ってみると石祠。その背後のピークまで行くと八ツ沢水槽方面が見下ろせた。



 鳥居まで戻り、その先僅かでいい道は左へ下っていく。前回はその先も尾根沿いに下っているが今回は道なりに北面へ下った。
 この道は、八ツ沢水槽から下る水力発電用のパイプ(水圧管路)の横をジグザグに下る。途中、中央線のトンネル入口上を通る。ジグザグ道を下り終って道なりに行けば、東進の後左へカーブして舗装道路に出た。そこに面した変電所っぽい施設に「TEPCO 八ツ沢発電所」の門があった。(※八ツ沢発電所は明治45年からから稼働し、国の重要文化財とのこと。)



 舗装道を東進して突当りは右折南下、中央線下のトンネルをくぐってその南側へ。この辺、若干の登りとなり「もう下るばかり」の気でいたので少しめげる。道なりに左へ行けばR20に突当たる。
 僅か左でR20を横断し、正面の裏道へ。正法寺の前から左へ回り込んだ後右カーブで広い車道(県道506)に出合う。左側の歩道を行くがすぐになくなり、車が怖いので左を並行する路地へ。その先、県道へ合流する手前の三差路を左折すれば右カーブして線路沿いとなり、上野原駅改札への跨線橋が近付いて来る。



 跨線橋へは左の階段を登れるが、右へ一段下ってエレベーターを利用した。

 超お気楽なショートコースのつもりで行きましたが、意外にきつかったです。御前山アンテナピークからの下りが想像以上の難所で、ビビり通しで継続的に全身にかなり力が入ってしまったからです。一つ目、三つ目の露岩ピークの下りもビビりました。つまり、登りは大したことなくても手がかりが少ない急な下りでバテたのです。(ロープを木に掛けて、8環、安全ベルトを利用しすれば楽に下れますが、荷物が増えるので、それはそれで大変そうです。)
 でも、好展望の場所も多く、明るい岩稜もあって、下りのスリルも含めて比較的短時間に山歩きの楽しさが凝縮されたコースとして、お勧め出来ます。



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