はるひ野駅〜鶴川四丁目(多摩南部)

2024年1月24日(水)曇一時晴




〇体力度A 神経度A+ (歩行合計約1時間25分)
◇5万図 八王子


 先週行った桜山展望台よりももっと軽い散歩で、展望地もあるコースと言えば「よこやまの道」。今回は、小田急線はるひ野駅からよこやまの道に入り、国士舘大の間を抜けたあたりでよこやまの道から北へ分岐する尾根沿いの道を歩く計画です。
 今回、遅く起きたうえ、自宅からの出発時にぐずぐずしていて、しかも、新百合ヶ丘駅で乗るべき発車番線を勘違いして電車を見送って仕舞ったりで、正午前終了のつもりが正午近くの歩き出しとなってしまいましたが、5kmほどの歩程なので、昼食が遅れた以外は問題ありません。(文中、単に「地図」との表記は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 はるひ野駅南口から線路沿いに北西へ進む。



 地図を見ると、よこやまの道へはそれより西から入るのですぐ左折して、一本南西側の道へ。少し北上すると、よこやまの道へ続く遊歩道の入口があった。



 その道に入り、斜面を登って行けば稜線を少し乗越した所でよこやまの道に合流。左へ進む。この道はほぼ尾根上を北東〜南西に通っている。すぐ右下を尾根幹線道路(都道<18>)が並走している。



 間もなく、144.5m三角点で、私製と思われる「諏訪ヶ岳」の山名表示板があった。※ここを川崎市最高峰とする説があるが、地図を見る限り山頂・三角点は多摩市である。しかも、ここから南西約200mのピーク(完全に川崎市内)は149mくらいあるので、諏訪ヶ岳近くの市境は141mくらいだからこの付近は最高地点でさえもなさそう。



 少し進むと展望台「防人見返りの峠」。曇りがちだったが、丹沢〜奥多摩〜奥武蔵方面の山々が望まれるので一休み(富士山は雲隠れ)。
 尚、ここを「峠」と名付けた人は「地理音痴」な観光担当者だろう。道が登りから下りに転じる場所が全て峠なのではない。尾根道が登って下っている頂点(ピーク)は普通は峠とは言わない。尾根など地形の凸部を横断する道の頂点が峠である。稀にピーク上の峠もあるが、登りの労力が少ない鞍部付近に多い。ところが、ここを通っている山越え目的の道はないし有った名残もない。「防人見返りの」というネーミングからして「ドッケ(突起)」から「峠」に転じたピーク名とも考えられない。







 その先、国士舘大のキャンパスの間を通り、車道に出る。よこやまの道は右折だが、左前の道が今回のルート。



 この道を行けば右手には寺(東光寺)の敷地や谷戸の農地の風景が見下ろせ、その遥か奥に丹沢の山々が望める。「防人見返りの峠」からこの辺までは「旅ラン 多摩丘陵」トレースの時と同じ道だが、そのルートでは左手に水道施設の門がある付近から右後ろへ折返すように下る。今回は直進して未踏のルートに。



 尾根沿いの細めの舗装道を行く。なだらかで広い尾根なので両側に民家や小規模な事業所が点在している。展望地や特記すべき場所もないまま尾根沿いのルートは終盤に。
 舗装道路が左へカーブする手前で正面尾根上の未舗装道に入った。入口ののぼり旗に「ご迷惑をおかけします 伐採搬出作業中」とあったが「立入禁止」とは書いてなかったので尾根上の工事現場のような道を通り抜けようとすると、作業員たちに「危ないから通っちゃダメ」「先に道はない」と咎められた。重機が動いている様子もないし現場さえ通り過ぎれば「あとは野となれ山となれ」で強行突破を考えたが、すぐ左(東側)に並行する道があったのでそちらへ移った。しかし、少し進むと尾根から離れて下ってしまいそうに感じたので現場に戻ったら、作業員から反対側(西側)の道を勧められた。
 そちらに入ると明らかに尾根から垂直方向に離れて行く。そちらは予定の散歩終点(街道口BS)とは方向が違うし、出来るだけ最後まで尾根沿いに行きたいので戻り、よりマシと思われる2番目に入った東側の道に入り直した。(※実はこの道が当初の予定ルートだったが、現地で尾根上に広い道があったのでそちらに目がくらんでGPS画面地図だけ見て地理院地図の確認をうっかりしていた。)



 この道は尾根沿いに左側の学校の裏手下り、最後は階段で里道に降り着いた。



 住宅街を道なりに緩く下って行けば、鶴川四丁目交差点。横断歩道で都道<19>渡れば両側歩道付きの道(※鶴川いちょう通り)となり、間もなく街道口BSに着いた。



 ここから鶴川駅行のバスに乗りたかったが時刻表を見たら27分待ち。反対側の時刻表(若葉台駅行き)を見たら7分待ちだったので、仕方なくそちらに乗った。

 アプローチに交通費と時間を掛けた割に短いコースですが、やはり自宅の周りを散歩するのとは一味違いますし、丘陵地であれば尚更非日常感を味わえるので電車に乗って行った甲斐はあります。
 よこやまの道は今まで何度か歩きましたし自転車で行った事もありますが、特に今回歩いた区間は核心部で、展望も素晴らしいので、何度でも行きたい場所です。(ただし、漕いで走れない起伏も多いので自転車はあまり快適ではありません。)



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