2000年10月22日(日)晴
(JR・甲府よりバスで)昇仙峡滝上BT1040…羅漢寺山分岐1110…パノラマ台駅前1148…
(699) 30 (807) 38 (1020) 17
1205弥三郎岳1230…1310白砂山1315…獅子平分岐1340…1412天神森BS(バスで甲府へ)
(△1058) 40 (981) 25 (830) 32 (460)
体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約3時間15分)
◇5万図 御岳昇仙峡
□筆者参考文献 「東京付近の山」(実業之日本社)
10月も下旬、しかし、近場の藪山を漕ぎ進むにはまだ草や虫も多い。前日、遅く起きて中央線梁川の寺山(今年2月行った)へ行ってみたものの、山道に入ってすぐ転進(「退却」とも言う(^^;))。上り電車で藤野まで戻り金剛山(3月に行った)へ登ってきました。今回は鉢岡山や宝ノ峰へは周らず423m峰の展望が目当てで、新和田集落北の鞍部から下る休憩込み1時間強の小さな周回コースでした。足慣らしにはなったと言うことで、この日は早く起きたので、かねてより狙っていた羅漢寺山へ行く事にしました。以前、南ア北部の眺めを求めて訪れた白山(しろやま;そこも白いカコウ岩で出来ている)から背後に峨々として白く光って見えた山が羅漢寺山でした。 羅漢寺山は日帰りの山としてはアプローチが比較的長く交通費もかさみますが、訪れてみて期待通りの価値はありました。往復にかかる時間も、山好きにとっては好ましい景色を賞でながらの旅なので退屈しません。 ガイドブックでは甲府駅から金桜神社経由昇仙峡滝上行きバスで御岳郵便局BS下車となっていましたが、そのバスは少ないので、グリーンライン経由のバスで終点昇仙峡滝上BTに下車しました。ここからバス道をそのまま登っていきます。金桜神社経由だと対面から来るので、羅漢寺山分岐点に近いバス停が利用できた訳です。左にロープウェイ山麓駅(仙峨滝駅)を見てしばらく進むと右手に大きな堰堤が見えるくらいで、残念ながら谷の両側に峨々とした岩壁はなく、平凡な風景が続く道です。交通量は比較的少ないのですが、広い車道の割にはきつく登って行き、羅漢寺山分岐点まで2Km強で約100mの標高差を稼いでしまいます。 歩き出して30分ほどのところ、左に分岐する舗装道が羅漢寺山への道です。この道は左右にくねりながら今までより更にぐいぐい高度を上げていきます。しかし、未舗装になるころ雑木林の美しい穏やかな尾根上の道となり、非常にいい気分。ロープウェイを使わないでこのコースを辿って良かったと実感します(^^)。 パノラマ台へ向かう雑木の林道。やがて、左方の視界が開けたと思ったらロープウェイの軋む音が聞こえ、僅かな登りで神社、ロープウェイ山上駅(パノラマ台駅)前、展望台ピークへと続きます。この辺は、ロープウェイ利用の観光客で賑わっています。ロープウェイ駅前から弥三郎岳までは、本来は10分ほどの道のりだと思うのですが、あまりに景色がいいので写真を撮ったり、また足支度の良くない観光客に混じっての行動ということで、結構時間がかかります。展望台ピークから木の枝越しに見る弥三郎岳は、「えっ、あんなとこ、登れるの?」と言う感じですが、こういうピークの常、絶壁の裏側(左方)からするすると巻き登る事が出来ます。 パノラマ台付近より弥三郎岳を望む。弥三郎岳の山頂三角点標石の周囲は何故か賽銭だらけ。付近は、記念写真を撮る人などが入れ替わり立ち替わりやって来ますので、その先の一段下がった岩稜上で食事にしました。眼下には、アプローチで見えた堰堤(荒川ダム)が堰き止める能泉湖や、昇仙峡滝上BT周辺の駐車場等がかなり急な俯角で見下ろせましたが、あいにく遠望が利く天候ではなく、南ア等の山々を見ることは出来ませんした。 弥三郎岳付近より昇仙峡滝上BT方面を見下ろす。弥三郎岳からは、先ほどのロープウェイ駅前へ戻りますが、白砂山方面への分岐指導標を見落としてしまい、神社より先、来るとき寄らなかった「うぐいす谷」(?)展望台を往復(所用数分)してしまいました。白砂山方面への分岐は、ロープウェイ駅前付近、食事処などで一番賑わっている場所にありました。筆者は、人が居ると足早になってしまうので、人混みにある分岐点はいつも見落とし勝ちです(^^;)。 この道は始め山腹をジグザグに下って行き、谷に突っ込むような印象があり、「下山道に入ってしまったのではないか」と不安になりました。しかし、その後、山腹を左に辿り、低くなった尾根に合して一安心。僅かで、左へ白砂山への分岐があり、樹林帯を登っていくと、白いピーク。ここが白砂山山頂と思いましたが、そこは白いカコウ岩の岩稜の始まりでした。ここの岩は締まっていれば靴底のグリップが大変良いのですが、風化して砂になった所は、ずるずると滑ってビビります。一部右手樹林帯へ逃げて、岩稜を辿れば、末端部の山頂に着き、弥三郎岳が美しく望まれます。末端ピークより1つ手前のピークの方が高いような気がしましたが、何れにしても、殆どの観光客はここまでは来ないし、いくつもの白いピークが連なるので、食事は混雑する弥三郎岳より、こちらの岩稜上の何れかのピークを方が良いかも知れません。 白砂山の岩稜と弥三郎岳。先ほどの分岐へ戻り、尾根の西面を行く道も、この時期、色づき始めたばかりですが、いい感じの雑木林です。しかし、獅子平方面への分岐を過ぎると溝状にえぐれ、しかも踏み固められていない、ちょっといやな感じのジグザグ降下となります。 その後、林道となりますが、2台の車が乗り捨ててあり、白黒2頭のイヌがいてビビりました。筆者は幸いにもクマやイノシシ等は出合ったことはありませんが、イヌには時々イジメられていますのでいやな予感が。案の定、黒い方が付いてきました。首に、鈴と無線機&アンテナのようなものを付けているので、いい加減のところで近くに居るはずの飼い主の所へ戻ってもいいはずなのに、林道をしばらく進んだ後、左へ長潭(ながとろ)橋方面への山道に入っても、まだ付いてきます。襲われる感じはしないのですが、やはり足早になります。ザックから何か出すと飛びかかって来くかも知れないので、水分補給も出来ません。以前、北高尾でイヌがずっと付いて来て、「ただ付いて来るだけならいいや」と思っていたら、堂所山でサンドウィッチを取り出した途端、それをめがけて飛びついてきた事があったのです。その時は小型犬だったのですが、今回は中型犬なのでかなりビビります。結局、このけしからんストーカー犬は長潭橋まで付いて来やがりました(ToT)。 バス道に降り着き、すぐ左手の長潭橋を渡れば三叉路で、右手にグリーンライン経由のバスが来る天神森BSがありました。この辺は飲食店が軒を並べる観光地で、ちょっと時間があったので、一軒に入って蕎麦を食べました。尚、天神森BSの時刻表にもバスがどっちへ来るかの記載があるので心配はいりませんが、三叉路左手から来るバスも一カ所で捕まえるなら、山道からバス道に出たときに右(長潭橋と反対方向)へ少し行けば昇仙峡口BSもあります。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |